クローキンググラミー"pontianak"

写真提供:LabyShakeさん

金曜夜のお楽しみ、Greenジャーナルvol.19 2025年1月2号のお届けです

Greenジャーナルは水草、熱帯植物、熱帯魚など僕が個人的に気になったモノやイベント、入荷情報などを整理して記録、告知する備忘録的なWeb連載です


日々情報が溢れて残らない時代に、本連載を通じて記録を残す事を試みています

この場を通じて新たな出会いや学び、楽しみが広がる一助になれれば幸いです


※主にショップや企業のHP情報やツイートを中心に構成していく予定です

個人のツイートでも特に”紹介したい!”と思ったものについてはお声がけさせて頂くかもしれませんので可能であればご協力お願いしますm(__)m



表紙画像ご提供募集中です

Greenジャーナルでは現在表紙写真をご担当して頂ける方を大大大募集しております!

わが家の表紙用写真ストックが底を尽いています_(:3」∠)_

是非皆様の素敵なお写真でご助力を賜われればと考えております

掲載の体裁上、お借りするお写真は縦長にカットさせて頂くことになると思いますのでその点はご了承頂ければと思います

一回限りのご担当でもありがたいです。ぜひぜひお気軽にお声がけ下さい


サンシャイン蘭展最速?レポート

毎年恒例(らしい)新春のサンシャイン蘭展に参加してきました!
今回のテーマは「百花繚乱 魅せられて」ということで、会場に入る前から廊下までランのいい香りが満ちてました


この新春のラン展には例年LA熱帯草屋の長谷さんが出展されていて、今回もLAさんの草目当てで朝から大勢が並んでいました。

待機列はラン展のものとLAの抽選列で2種あり、ラン展オフィシャルの係の方が列を見回っていたのですが、この列がLAの抽選列だというアナウンスが無かったため、普通にラン展に参加しに来た方も並ばれていて、開場直後に混乱が生じていました…要改善ですね

待機中は関東の草イベントで見かける方や見知ったショップの方も沢山来られていて、まるで新年会のようだなぁと感じました

10時の開場後、期待の抽選くじは…

おわった…_(:3」∠)_

ということでのんびりとラン展の会場を見て歩くことができました

ビューティフォー!!!

会場はどこもかしこもランだらけ!ランの展覧会なのだから当たり前ですが…ここまで一同に介するとやはり迫力を感じますね…

開場直後特に人気だったのは食虫植物愛好会のブースで入り込む隙すらなかったですね…食虫植物をお好きな人たちの熱を感じました

食虫植物の人気に蘭も所在なさげです

国内の洋ラン生産者さんが全体の6割ほど、残りを海外勢と山野草や熱帯植物の業者がブースを構えているような配分でした

 国内業者は陳列が美しく見ているだけでも楽しい


海外業者はアジアが多くて南米系も2ブースほど来てました

海外業者はわけわからない草が沢山あって楽しい

というか分かる草の方が少ない

ランも沢山ありました


ジュエルオーキッドも沢山ありました


お高い巨大アンスリウムも比較的安価に手に入ります(養生が大変です

国内でも、関西から出展しに来ている方もいらして(長谷さんもそうですが)、関東とはまた違う面白い草が多くて目の保養になりました

面白いホマやピプトスパサ、ベゴニアが沢山ありました


長谷さんのブース前はジメジメ新年会といった感じでしたね…

展示の中で目を惹いたのはADAでも販売されている小型着生ラン、ディネマ ポリブルボンの巨大株

株張り90cm近い

同じ会場内でも小鉢で販売されていたりしましたが、手のひらサイズの小さなランを一抱えもある塊に育てあげる育種家の腕や情熱を感じて感動しました

この一鉢から始めよう

そんなわけで、春から洋ラン愛好家や熱帯植物愛好家の熱を感じられる熱いイベントだったなと思います。人あたりしそうなくらい人がいましたが、刺激を受けました




今週末注目のイベント


第51回全国小品盆栽名品展(上野)1月12日~13日開催

上野グリーンクラブにて1月12日、13日に全国小品盆栽名品展が開催されます
全国から選ばれた、約70席300余点が一堂に展示されるとのことで、絶対に良いものだらけなのは確実なので見に行きたいですね…
また小品用の盆栽苗の即売会なども開催されるそうです!是非!




第20回 関西らんフェスタi n 京阪百貨店(守口市)1月16日~21日開催


サンシャイン蘭展の直後ですが、大阪の京阪百貨店にて関西らんフェスタが開催されます
規模こそ小さいですが、パルダやビカク、サトイモにも強い業者さん達も出展されているので面白いイベントになりそうですね!
最近人気のタケノコ蘭の展示もあるそうです。タケノコ蘭は香りが良いものが多いのでそれを楽しみに行くのも良いかもしれませんね



今週の気になる情報

月刊アクアライフ 2025年2月号発売中


月刊アクアライフが1月9日に発売されました!今月号の特集は「ドワーフシクリッド ニューウェーブ」ということで、ドワーフシクリッドの楽しみ方についてハイマニアからプロまで様々な方の飼育論が載っており、品種カタログ的な要素もありなかなか楽しい内容でした
アピストなどのドワーフシクリッドに興味があるけど飼ったことがない人には特に刺さる内容ではないでしょうか


伊藤蟻植物農園「先行植物利益(First Plants Advantage)」の取り組みを開始


蟻植物の増殖販売で知られる伊藤蟻植物農園さんが新たな取り組みとして選考植物利益販売を開始されるそうです
採集者から新種を預かり生産、増殖し伊藤蟻植物農園さんが販路を活かして販売、その売上の半額を採集者に戻すという仕組み(でいいはず)だそうです
世界各地から植物を持ち出した採集者の頭越しに増殖株で商売が行われていることに心を痛めている方もいらっしゃると思います。
この取り組みが上手く回れば希少な植物がより入手しやすくなり、さらに採集者に直接利益の還元ができるというのも素晴らしいことだと思います
今後タグにFPAという文字を見たら、ああ、あれか!と思えるくらい流通するといいですねぇ…

新着情報

ペルーレッドテールアフィオカラックス

ペルーから新着のアフィオカラックス?と見られる魚です。ウグイとかモロコ然とした雰囲気がありつつ、カラシンの匂いもしっかりする面白いバランスの魚だと思います。群泳させてみたいですねえ




クリプトコリネ クリスパチュラ var./クリプトコリネ クルダシアナ

Cryptocoryne crispatula var.


Cryptocoryne cruddasiana
Cryptocoryne cruddasiana(葉色違い)


当コラム連載でもおなじみのねめさん(珍草屋Plants-Axis)がミャンマーから輸入した新しいクリプトコリネ2種、どちらもとても魅力的な個性を持った水草であると感じる
水槽ではどんなポテンシャルを発揮してくれるか楽しみだ。(今回のアクバスで販売される予定)
周囲に写っている羽状の葉を持つ有茎草(ハイグロフィラらしい)等も今後輸入されるとのことで、要注目である

コラム

1.迷宮探訪

「ベタをたずねて三千里・カンボジア採集記③シェムリアップ編」


前回の掲載分でシアヌークビルでの目的の魚を採集し、今回はシェムリアップが舞台です。

ここでの目的はBetta siamorientalisです。
本種はタイ東部、カンボジア、ベトナムの一部に生息しています。
タイ東部の個体群はメジャーですがベトナムとカンボジアの個体群は日本ではなかなかお目にかかることはできません。
特にカンボジアの個体群は情報も少なく本当にジャムオリエンタリス種なのかという点も不明確。それを確かめることもこの旅の目的の1つでありました。

シェムリアップ郊外をしばらく移動するもなかなか見つからず…。
途中で休憩がてらクリークでアナバス以外の魚を掬って遊んだりなどしました。


ブラックウォーターの美しいクリーク

Xenentodon?ニードルガーと呼ばれる類の仲間のハズ…。


金線ラスボラと呼ばれるグループのラスボラ。東南アジアでの採集においては超普通種だが地域ごとに微妙な違いがあって面白い

Cyclocheilichthysの一種と思われる。カンボジアでは結構見かけた種類である


Ompok属の一種と思われるナマズ 沼地ではあまり見ないタイプの魚なのでちょっと嬉しい



そんなこんなで日没まで数時間。
もともと目をつけていたポイントの1つに向かいます。
地元の人が水浴びや魚捕り(これは食用でキノボリウオやグラミーを採集していました。)をしていたので「小魚を探してるんだけどここに入って探してもいいかな?」と尋ねるとニコニコでOKしていただいたので遠慮なく網を振ってみる。

Betta siamorientalisの生息地。様々な水生植物が見られる美しい湿地であった

しばらく網を振るとベタが採れました。
間違いなくBetta siamorientalisです。

Betta siamorientalis 採集直後にも関わらず非常に美しい色彩を楽しむことができた


本当にカンボジアにもいたんだ!という感動を噛み締めつつこの日の採集は終了。
早めにホテルへ戻って翌日以降のハードな移動に備えることとしました。




第1回「アナバスと呼ばれる魚たち その1」

第2回「ベタをたずねて三千里・カンボジア採集記②シアヌークビル前篇」

第3回「ベタをたずねて三千里・カンボジア採集記②シアヌークビル後篇」

著者プロフィール

けんご

原種アナバス専門店「闘魚庵」
主催のアナバニスト

アナバス以外にもメダカや水草などの採集も行っており、業界注目度が高い熱帯魚ハンターである


”原種アナバスと呼ばれるグループの魚に魅せられ、闘魚庵という原種アナバスの専門店を営んでいます。

「アナバス全種の繁殖維持」を目標に掲げ、東南アジアをフラフラしながら観察、収集や繁殖などにも力を入れています。”








2.水の中の草のコラム

第4回「ブーム」


どんなジャンルにも「ブーム」いうものはあるもので…

とその前に、ここからは私まさが一趣味家として当時見て、感じたことを書いていく。
が、なにぶん25年も前のことである。

記憶違い等もあるかもしれない。

もし読者諸氏の中に当時をリアルタイムで知る人がいれば、遠慮なく指摘して頂きたい。
と同時に、私とは違った立場で見た当時はどうだったのか?なども教えて頂けると有り難い。

また、当時はまだ生まれていなかったり、アクアリウムに出会っていなかった方々で質問等あれば、知っている範囲で答えていきたいと思う。

まだブームとまではいかないが、ここ最近の水草栽培の盛り上がりをXを通じてなんとなく感じているおじさんは、このコラムが世代を超えた趣味家の交流の一端になれば嬉しいのだ。

さて、自分がこの趣味を始めて30数年の間にも、アクアリウム業界にはいくつかのブームがあった。

最近では「メダカ」だろうか。その前には「シュリンプ」もブームになったように思う。

一方「水草」は…

残念なことにジャンルとしての「水草」がブームになったことは無かった。
山田孝之と長澤まさみ主演で水草ショップを舞台に映画を作ってもブームにはならなかった。

とはいえ、ジャンル内では水草栽培を楽しんでいる趣味家の間で、いくつかのブームがあった。

本コラム第2弾、トニナの回で軽く触れた「南米産水草ブーム」もその一つである。

デカケヤリ

ケヤリソウ

それは今から25年程前、90年代後半から00年代初頭にかけて南米ブラジルアマゾンから、松坂寛氏主催の「アマゾンだいじょうぶだ探検隊ツアー」に参加した方々により、多くの新着水草が国内導入された

それまで知られていた種のWILD株や地域変異種、それまで全く知られていなかった種など様々な水草が持ち帰られたのだ

ツアー参加者の中には当時水草で有名なショップの店長や熱心な趣味家がおり、国内導入された水草はそんな方々のお店や自宅の水槽で維持、増殖されて徐々に普及していった

スターレンジ “サンパウロ”

スターレンジ “サンガブリエル”

スターレンジ “アルタミーラ”


当然最初の導入数は少ないし、増殖すると言ってもそれから暫くは国内の総数はたかが知れているので、有茎草1本〇千円なんてことも普通にあったが、自分も含めて目新しく珍しい水草に魅入られた趣味家は自宅の水槽で栽培チャレンジするべく購入したのだ。

ベレン産レッドカボンバ

ポリゴナムsp. サンパウロ レッド


昨今のアクアライフ誌の新着種紹介コーナー「アクアフィーチャー」において水草の新着種が紹介されるのは稀で、数ヶ月に1回、1〜2種程度となっているが、00年代は毎月2〜3種の水草が紹介されるほど、目新しい水草のネタには困らない時代だったように見受けられる。

ラージナヤス “サンタレン”


エイクホルニアsp. “ローライマ”


自分がトニナと出会い、銀座のデパートの屋上にあった専門店を知った00年頃にはすでに国内導入から2〜3年が経ち、ツアーによってもたらされた水草たちはある程度価格も落ち着いてきていたが、同時期に海外ファームや今は亡き吉野敏氏のプライベート便などによって、南米以外の地域からも珍しく面白い水草の入荷が頻繁にあり、「南米産水草ブーム」から「新着・珍種水草ブーム」へと対象範囲を広げながら、しばらくブームは続いたように思う。

パンタナル バコパ

ローライマ バコパ


駆け足で当時を振り返ってみたが、大まかな内容としてはこんな感じだったように思う。

次回は、なぜブームになったのか?
そしてなぜブームは終わったのか?
この辺りを自分なりの考察を交えて書いてみたいと思う。

つづく…

※掲載画像は過去のものも含みます

第1回「プロローグ」

第2回「トニナsp. “ベレン産”」

第3回「お詫び」

著者プロフィール

アクア日記2は水草ブログの草分け的存在。数多くの飼育経験からまとめられた考察や記述は示唆に富み、飾らない語り口も心地よい。その記述は現在では流通しなくなった南米水草達の往時の情報や姿の記録として、今一層の価値を持つ

”ブログ時代の残党。
もはや過去の人。
アクア日記2は一応稼働中。
更新はごく稀。。。”

特集

「2024年24年に印象に残った植物、生き物、製品」

植物

エキノドルス ポルトアレグレンシス


個人的に印象に残ったのは、エキノドルス ポルトアレグレンシスですかね。
所有株のポストに思いのほか反響があり、その後増殖株をトレードで数株リリースしました。
すでに市場ではほとんど流通していないのは分かっていましたが、趣味家の手元にもほとんど無いのではないか?と知ることとなったのと、少数ではありますが複数名の趣味家のもとにお送り出来たことは印象に残った出来事だったな、と。
魅力的な水草なので、今後も国内に残っていってほしいものです。
(まさ)


ウォーターローズレッド

2024年にファームから紹介された新水草ではあるが、実はシンガポールやUSAなどのショップでは以前から販売が確認されており、ずっとほしいなぁと指をくわえて待っていた水草であった。
2023年に国内某ショップで存在を確認し、増殖を待ち2024年1月に国内増殖株を高額で入手したが、すぐその後にファームから出るという個人的にずっこけた草2024年度No.1である。
チワン自治区で採取されたものであり、Cry. crispatula var. planifoliaしかり、面白水草が中国の南方にまだまだ眠っているのかもしれない。
実はウォーターローズではありませんが、きれいで丈夫、赤い!良い水草ですよ。(Whitemoon)


Cryptocoryne cf. edithiae

正直植物にはあまり明るくなく、そんなにアンテナを張っているわけでもないので大人しく自分が見つけたものをご紹介させて頂きます。
2024年にカリマンタンで見つけたボコ葉のカッコいいクリプトです。
如何せんあまり植物に詳しくないので本当にedithiaeなのかはなんともですが「エディシアエだったら激アツ!」という感じで結構な方に喜んでいただけたと記憶しています。

当方でもかなりの数を増殖、及びストックしていますが開花はまだ確認できていないため正確な種名については未だ不明となっています。
(けんご)


ミヤマウズラ'金閣殿'

”宇治草合わせ”で勇気を出して出品してみました。
たくさんのフォロワーさんに見ていただけて出品してみてよかったなと思いました。
より錦蘭を好きになる機会となりました。
(餅)

ヒューケラ'シルバーガムドロップ’ & ミニセントポーリア

仕事柄ホムセン巡りをすることが多く、その中から気になったものは銀葉のヒューケラとs小型のセントポーリアが可愛くて思わず購入。
広く愛されるようになるには作りやすくキャッチーである必要があり、一見ありふれた植物でも軽視できない魅力があるものだなと再認識しました。
(餅)


オオサンカクイ Actinoscirpus grossus

高さ1.5mを超える極めて特徴的な大型の草本であるにもかかわらず、まだ分布状況が把握されていないものがあるのは驚きです。
種類は一目で分かったものの、あるわけがないものだったので二度見三度見してしまいました。
(もっとありふれたものを探していたのですが、そちらは結局見つからず…)
(4.04)




生き物
レッドフィンレッドノーズ


新着ではないですが、GreenNoteでお迎え。
じっくり見るとうっとりする綺麗さです。
なかなか色が揚がっている個体を見かけていなかったのですごく印象に残りました。
(餅)

武衆(改良メダカ)

仕事で改良メダカをよく扱うようになったので。
色合いが渋くてヒレの長さが派手でなんとなく古典園芸に通じるような渋さを感じました。(餅)


Betta cf. pallifina "From Tanah Siang"

アナバス以外をご紹介しようかな…とも思ったのですが流石に逆張りが過ぎるだろうということで大人しくアナバスから一種。
カリマンタンで採集したパリフィナと思われるベタです。(計数形質などからほぼ確実にパリフィナであると判断していますが、念の為断言は避けています。)

自身初となるユニマクラータグループの採集だったのでとても興奮したことを覚えています。
移動距離、所要時間ともに今までのカリマンタンでは最長だったのでそれもまた印象深いです。
魚自体も非常に美しいものとなっており子供が採れたらさらに美しくなるのではという期待をせずにはいられません。
なお、我が家ではまだ子供が採れていないので今年も引き続きドキドキしながら楽しめるのではないかと思っています…。笑

(けんご)


Rasbora lacrimula

東カリマンタン原産のラスボラで、地域縛りワイルドアクアリウムに凝っていた時、探しに探したが結局見つからなかった種が約5年ぶりに入荷した。
レッドチェリーラスボラが流通名であるが、オレンジ色である。よく動き、よく食べる。地味であるが、むしろそれが良い。年末のカリマンタン旅行で様々なラスボラが見られたが、入荷が乏しいものばかりである。2025年は様々なラスボラが入荷することを期待したい。
(Whitemoon)

Alicia sp. (カザリイソギンチャクの一種)

深場〜深海に生息するイソギンチャクの一種。流れがないと弱ってしまう、少し面倒な子。綺麗な形態をしていて、今年やっと入手できて嬉しい限り。

(ねめ)



製品


印象に残った用品は2HRのAPTFIXⅡです。個人的に初めてコケ取り剤で効果を実感できた製品でした
添加から1週間で糸状コケをほぼ駆逐できました。水草への影響はほとんどなく、ムジナモですら今の所ノーダメージなのに糸状コケにはかなり効いてて結構驚いてます。
コケ対策で無闇に生体を消費していくことが少なくなるので、昨今の持続的な方向性にも良いのかなと思いました

(ぐりか)







2024年も様々な商品が発表されましたが、私からはアナバス飼育に使いやすそうな商品をご紹介致します。
近年増えてきた開口部のガラス断面がシリコンコーティングされたタイプの水槽になります。
本商品に限らずこのタイプの水槽は気密性が高く水槽上部の空中湿度を高く保つことができる点と、隙間なく蓋をすることが可能な点がアナバス飼育に向いていると感じています。

後者はもちろん飛び出し防止の観点からですが、前者については空気呼吸をする都合上水槽上部の空中湿度を確保できたほうが魚のコンディションがよい気がする…という個人的な体感によるものですが後者の飛び出し防止という面だけでも十分なメリットとなるでしょう。

aquaristaは挑戦的な製品もリリースされているブランドですので個人的にはかなり気にしてチェックしています。
今回追加されたサイズにはアナバスのペア飼育にも使いやすいものも含まれているのでオシャレに安全にアナバスの飼育をしたいという方は一度チェックしていただくのもよいかと思います。
(けんご)

フラットコード

広めのベランダに温室とも言えないような簡素なフレームを組んでいるのですが、今まで電源を引いておりませんでした

が、今年購入したフラットコードを使うことで宅内のコンセントからベランダの窓の隙間を通して屋外へ電源を引くことに成功!

ベランダでサーキュレーターや照明やポンプを導入したい諸兄にオススメ

(餅)



ベルグラスミニ

ADAから発売された小型水槽向けCO2拡散器。

2024年に発売された製品では個人的にこれがNo.1である。まさに温故知新で効果もあり、見た目も美しい小型水槽には良い製品である。

添加量も少ないため、ADA純正のセッティングでもガスは長持ちする。2023年の秋ごろ、ビール価格の改定に伴いミドボンの供給が一時的に途絶えた際、CO2添加を発酵式+自作ガラス拡散筒で対応したが、30cm cube程度であれば難種と呼ばれるような水草も十分に対応できることは当時確認していた。

2023年のNA aquarium gallery welcome dayにてミニNAと一緒に初めて公表されたが、やっぱり小型水槽であれば拡散筒式で十分行けるよねと腹落ちしたのを覚えている。2025年以降小型水槽のスタンダードとなるのか、今後動向を見守りたい。

(Whitemoon)

表紙



クローキンググラミー "pontianak" (Trichopsis vittata "Pontianak")


皆さんはクローキンググラミーという魚をご存知だろうか?

ピグミーグラミーとして知られるTrichopsis pumilaの近縁種であり、この仲間の中では比較的大型(といっても5cm程度)に成長するグラミーである。

Croakingとはカエルのケロケロ鳴く声を指す言葉だが、このクローキンググラミーも水中でコココッやクククククと鳴き声を出す珍しい生態を持つ。といっても実際に鳴いているわけではなく、胸鰭基部の特殊な構造によって音を出している

この音は主にフィンスプレッティングでオス同士が争う時によく聞かれるが、ほかにも求愛時にも音を鳴らすそうだ

愛らしい見た目であるが、ピグミーグラミーよりも若干気性が荒く、飼育の際は飛び出しに注意が必要である
飼育自体は丈夫な部類で簡単な魚だと思うが、縄張り争いをするため水草などを使って隠れられる場所を作ってやると落ち着くだろう。また浮草などで影を作ってやると草陰に潜む本来の生態に近い行動が見られる

この仲間は地域によって体色のバリエーションがあることが知られるが、いずれも繁殖行動に絡むときには全身に色とりどりの宝石を散りばめたかのような本当に目が覚めるような素晴らしい発色が見られる。一度でもあの色を見てしまったら永遠に記憶に刻まれ、事あるごとにこの魚について語りたくなると思う

また名前の由来であるクローキング音も非常にチャームがあり、魚というよりも両生類を飼っているような感覚を覚えるのも本種独自の魅力であり、飼わないと味わえない希少な経験になることうけあいである

ボルネオの植物




Postscript

Rotala sp. “Ceylon” 





今回のコラムは2本ともとっても楽しかったですね!

特集もコラムご担当の皆さんの個性が出ていて個人的にも大変興味深く読ませて頂きました

(同じテーマを扱った場合の文体の違いもまた楽しい!)


来週からは通常運転になりますが、次はどんな特集を組もうか頭を悩ませております(大変なので毎週はできませんが…)

2月は繁忙期なので若干内容が薄くなるかもしれませんが、お付き合い頂ければ幸いです

(green)

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