コラムまとめ「緑の報せ」著者:green

2026年2月27日金曜日

Greenジャーナル 緑の報せ

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緑の報せ:苔テラリウムの秘かな楽しみ 2024年9月4号掲載


◯◯リウムは水槽の中でなんらかの環境を再現して生物を飼育する事を指すそうだ

正しい定義や細かい内容については本筋ではないので割愛するとして、去年から僕が始めたのは主にダイソーのガラス瓶に土を入れて苔を使ったテラリウムである

一応ジャンル的には苔テラリウムという分野があるのだが、僕の場合は苔ではなく苔と一緒に育てる何らかの植物をメインにしているので、これを苔テラリウムと呼んで良いのかは悩ましいところである

主にブセを使ったテラリウムを作ったりして思いの外良くなってきて我ながら驚いている

こちらはスカダウ3ウェーブリーフというブセを使ったテラリウム
(アクアソイルアマゾニア




今年の1月にセットした時の姿

最初は貴重なブセだったのでストックも兼ねて…と思って始めたわけだが、ブセによっては非常に上手く育つ。勿論ブセだけでなく様々な植物(水草の水上葉)でやってみても良いかもしれない

こちらは壁面を作ったレイアウト
(アクアソイルアマゾニア)


こちらはスリランカ産の植物で縛ったアトラス瓶
※これは水辺を再現しているので正確にはアクアテラリウムかも?
(津軽プレミアムとケト土+アマゾニア)



こちらはアフリカ産の植物で縛ったアトラス瓶
(アクアソイルアフリカーナ)



ちなみに一番最初のブセの瓶は鉢底に軽石を入れてアマゾニアを敷いただけの至ってシンプルな構造

アクアリウムをやっている人なら誰でもチャレンジできると思うので気軽にやってみてはいかがだろうか?

唯一コツっぽいものがあるとすれば、可能な限りカビが生えないように無菌に近い素材を使って作ることだろうか

水中でも陸上でも植物が育つ姿は見ていて楽しいものであるが、ガラス瓶の中に作った景色から大自然を思うのは、やはり天野氏の影響なのかもしれない





緑の報せ:魅惑のミクロソリウム 2025年3月3号掲載

今週はご担当者様のコラムはお休みです…が、唐突に我が家のミクロソリウムコレクションを公開してみようと思います(主に自分の備忘録として)
僕は趣味で主に十字系のミクロソリウムを集めておりまして、以前は水中で育てていたのですが注意していても混ざって分からなくなる事があり、現在は主に水上管理に切り替えています
まだ十分に成長していない株もございますが、カタログ的に見て頂ければ幸いです


十字系

カピットウェスト サラワク

中型種細めの葉で分岐が多くボリュームが出ます。十字系屈指の美種と言われるのもなんとなく納得できますね

バリスモール十字

中型種でやや葉幅があります。分岐は少なめですが葉先が枝垂れるので自然な雰囲気があります

sp.Saripoi【LA0515-02】

LA便の有名なミクロですね。中型種で極細葉で分岐が多く、葉が立ち上がる傾向が強いです。なんとなく端正な印象があります

sp.Sokan

中小型でスッキリした印象です。小さくてバランスが良いと思います

sp.Temyuk(水の国)

中小型種で細葉、分岐は少なめでまさにトライデントな感じです。まだまだポテンシャルを秘めている感じがあります

sp."Lance of Longinus"from Kapuas【AZ0311】

中大型種で不規則な分岐が特徴的で面白いですね。まだ育て始めたばかりなので今後が楽しみです



sp. "Malinau"(TB)

中大型種で長めの細葉、バランスが取れていてカッコイイ葉だと思います



sp."Serawai"(TB)

中型種で長めの細葉、分岐が広めで独特な姿です

sp."Long apari"[TB2412] 

TBさん採って出しの現地ミクロです。中小型種で分岐が広めで立ち上がりやすい傾向ですかね


sp."アリゲーターテール"

腹筋系でギザギザしつつ小さく分岐があります。成長早めです


細葉系

タイナロー

波立つ15cm程度の細長い葉を展開します。ナロー系の中だと圧倒的に成長が早いですね


水草苑スモールリーフ

charmで販売されていたその昔の有名水草ショップ”水草苑”で販売されていた株に由来するというスモールリーフです。腹筋系でspフィリピンに似た印象ですが若干野趣があります

sp.メデューサ

AZ便のKapuas産ミクロソリウムのいくつかあった形質のうちの一つらしいです
Microsorium sp Kapuas-narrow from Kapuas-2【AZ0311-2】かな?
鎌首を立てるように立って葉先が曲がるからメデューサと名付けたのでしょうか?

sp.ショートドラゴンテール

アリゲーターテールに似てますが腹筋系ではなく、葉が薄く枝垂れるのでなかなか趣があると思います。しかしこれはミクロソリウムなんだろうか…?

sp.フィリピンミニ

東南便のフィリピンを小さくしたやつ。成長はゆっくりで腹筋系で5cm程度の葉

sp.ミナスジェライスパラカツ

南米産のミクロソリウムとして大昔はとんでもない値段で取引されていたミクロ
これといって特徴のないややナローな葉を付けます。本当に南米産かは謎です。ロマン枠



変わり葉

sp.フェニックステール


いわゆるトロピカ系のギザギザした葉がカッコイイミクロ…なのですが調子がいまいちでトリミングしたばかり…しょっぱい写真で申し訳ない


ウィンドナローK

細葉で獅子葉の日本で作出(選抜?)されたミクロソリウム。Kは作出者の名字からとったものと聞いています(作出の過程を聞いてみたい…どなたかご存知ないですか)
たなびくような自然さと獅子葉の不自然さを併せ持つ面白いミクロで、扱い次第で輝く場所があるんじゃないかなと思っています…が、かなり大きくなるので60cm水槽だと持て余す印象

AT33

誰に聞いても由来が分からない謎のフォークリーフ系ミクロソリウム
一体どこから来たのか…詳細ご存じの方是非教えて下さい


…ということで我が家のミクロソリウムコレクションでした
十字系はみんな同じじゃないですか?!となりそうですが、肉眼で見比べると結構違いがあって楽しいものです
ご覧の通り実はファームモノがあまりいないのですが、そこに手を出したらとんでもないことになりそうで二の足を踏んでいます
…でも大昔に来ていたアクアフルールの小さいトライデントは欲しいかもなぁ…

(green)






緑の報せ:魅惑の渓流サトイモコレクション 2025年4月1号掲載

今回のコラムは……ご担当の方にお願いするのをすっかり忘れていました…スイマセン_(:3」∠)_

ということで、ブセでもホマでもないけどなんとなく気になる謎のサトイモ科の面々
我が家の渓流系サトイモコレクションのご紹介です(ほとんどが半年も育ててないので色々お察しですが…)


何故か惹かれる謎イモの皆さん…


Aridarum sp.'Melawi1'(神畑2025.3)

Aridarum sp.'Sekadau'(神畑2025.3)

Gosong sp.Rawak Sekadau

Hera sp."Long apari" Kalimantan timur【TB2412】



Hottarum sp.’Entikong’(神畑2025.3)

Hottarum sp.’Entikong’(神畑2025.3上とちょっと違う感じ)


Ooia manduensis BA Berau KAL-TIM【PP-240912-3】

Piptospatha sp.”Lili Marleen”from Kudangan【AZ1024-3】


Piptospatha sp.'West Kalimantan'



Rhynchopyle sp.?

Rhynchopyle sp."Stergazer"【LA1024-01】


以上、我が家のサトイモコレクションでした
これ!という売りはないと思うんですが、なんか心に引っかかるんですよねぇ…
増えたらアクアテラリウムとか作りたいです






緑の報せ「我が家のクリプトコリネ」 2025年6月2号掲載

今週は執筆陣によるコラムはおやすみです。
ということで、整理も兼ねて我が家の水上クリプトコリネコレクションでも見て頂ければと思いま

初期はタッパーでヨーロピアンスタイルで管理していたのですが、数が増えて破綻しそうになったので鉢管理に移行しています
調子はやはりヨーロピアンの方が良かったような気がしますが…場所がね…
まだ植え替えて半年以内のものが多く作がイマイチですが、(調子良さそうに見えるのは大体鉢で一年以上経ってる株です)お楽しみ頂ければと思います

Cryptocoryne aura Nanga Taman(PP便)先週買ったばかり


C.auraの種 発芽中

C.auriculata Betong Sarawak(TB便)次のルマヨンに比べるとかなり小型

C.auriculata SG.Rumayon(E・M便)

C.auriculata SG.Rumayon(E・M便)子株

C.affinis マレー半島産

C.affinis”メタリックレッド Sg.Tersang産

C.AFFINIS”DARK ORANGE”(DENNERLE)なぜか全部大文字なデナリー便


C.cf.edithiae from Permata Kecubung(闘魚庵便:未開花)

C.grabowskii Landak(PP便)バークレアと分けてやりたいが…

Cryptocoryne grabowskii"Muara teweh"(TB便)

C.cordata  var.grabowskii 北西Tamiang Layang グラボウ好き…なのかもしれない…?

C.cordata  Sungai Kolok産

C.sp. NATUNA-8(cf.didirici)(kn便)

C.joshanii Basilan island Philippines(LA便)

C.striolata Landak(PP便)

C.striolata”ブルゴーニュレッド”(PP便)瀕死からの復活中ですが元気です


C.striolata Riau(闘魚庵便:未開花)


C.Inv.bastmeijeri(闘魚庵便:開花済みおそらくstriolata)


C.thweitesii Kirindi Oya とても赤いスワイテシー。お気に入り

C.thweitesii Kottawa forest Red

C.thweitesii Kottawa forest Redの子株 増えすぎた

C.spiralis”CK”(ADA)水上での姿もヨシ


C.nurii var.raubensis 鉢だと虎斑は大人しいかも


C.nurii Luminous Green(kn便2014)


C.nurii 黒花(kn便2017)

C.sp.”Poseidon”Riau


C.sp. Neon rosa pulau Lingga (kn便 2015)


C.fusca BROWN Landak(PP便)デカいし増えるので鉢上げできない


C.Inv.fusca(闘魚庵便:未開花



C.purpurea Pos Iscandar お気に入りです

C.X PURPUREA(DENNERLE) Xは交配品種のXです


C.matakensis Gold-type(kn便2016)


C.LUTEA HOBBIT(DENNERLE)


C.regina(闘魚庵便:未開花)


C.sp.(闘魚庵便:未開花)

C.sp.Kapuas2(闘魚庵便:未開花)


ということで我が家の鉢植えクリプトコリネでした。気になる子はいましたか?
これだけいてもまだ欲しい品種の半分も集まっていないというクリプト沼の深さよ…おそろしい…
タッパーに並べてるだけですがそっと開けて覗くのが楽しいのでオススメですよ



 


緑の報せ「僕が溶けについて思うこと」2025年7月3号掲載


水槽セット初期、ミクロから溶け始め、ボルビ→有茎草と溶けが広がった

水草が溶けるシーンは様々あるが、個人的に溶けが特に見られるのは水槽立ち上げ初期と他の水槽からの導入直後、それ以外にはシダ病や深緑系エキノドルスの部分枯れ、クリプトコリネやブセファランドラ等の水中での溶けはおなじみの現象ではないだろうか

立ち上げ初期の溶けの原因として考えられるのは、細菌叢の不安定(によるアンモニアによる直接的なダメージ)、pHやKHのギャップによる急激な環境変化のストレス(水あたり)、移動によるダメージが考えられる
シダ病やサトイモ科植物によく見られる溶けや穴開きは細菌感染の影響でなかろうかと思う。深緑エキノの部分枯れは高水温のストレスの影響が大きいかなぁと思っている

今回4.04さんが挙げられていた追肥によるNPKの濃度の影響というのは個人的にはあまり経験がなく、あまりピンときていなかったが、別件で、外部フィルターパイプ内部に苔や汚れが蓄積するタイミング(つまり濾材の目詰まりと同義である)で放置していると、魚にはエロモナス症が発生しやすくなり、同時期に水草が溶けるような経験があり、個人的には飼育水中の有機物の蓄積が影響しているのではないかと考えていたが、その点について4.04さんに意見を求めたところ、まさにNPK濃度の変化によって細菌が増加しているのではないかという意見を頂いた(そう言われてみるとよく見る溶けの一症状かもしれない)

約三十年も水草を育てていても、未だに原因が分からないことばかりである。特に今回のコラムで語られた細胞壁の厚さの視点は持っていなかったので新しい視座を得た



昔はクリプトコリネは植え替えると溶けるモノ(一度溶けてから新しい環境に順応すると言われていたと思う)という認識が結構強かったように思うが、近年は以前よりかなり溶けにくくなっているような気がする(WCの直輸入株の導入は相変わらずヒヤヒヤするが…)

これは輸入や移動の改善、問屋での草体のケア、組織培養株が増えたことによる影響が大きいのではないかと思っている

また育成の手法として、水草を購入してきたらすぐに植えることはせず、植栽予定の水槽に浮かせておいて、一週間ほど新芽や根が動くまで放っておくという手法も以前よりも広く知られるようになってきたと思う

上の手法は何が奏効しているのかは分からないが、これによって以前よりも水草の導入で溶けは減っていると感じる(特にクリプトとブセには有効だと思う)

陸上植物でも移動と植え替えは同時にするべからずと言われており、おそらく移動(環境の変化)と植え替え(草体への追加ダメージ)を同時にしないことで、草体へのストレスを減らす効果があるのではないかと思う

ヘテランテラsp.パラグアイ。良い水草だが導入時に溶けやすい

4.04さんが触れているように、過去において南米水草の多くも溶けやすいと言われていた。
当時はpHやKHショックだと言われていたが、改めて見直してみると彼らの多くは湧水やタンニンの多いブラックウォーターといった細菌の少ない清浄な環境の出身が多く、生体が多かったりでpHが上昇して細菌が多い環境に弱い側面はやはりあるのかもしれないと思う。それは奇しくもネグロ川由来のアピストを始めとした低pHに生きる魚たちの飼育における留意とも共通する視点であり、水草もまた生物であることを忘れてはいけないのかもしれない(クリプトやブセもまた同じような環境である)

相変わらず経験則に拠る根拠に薄い駄文になってしまうが、感覚で飼育するとこんな感じになりがちである…
皆様におかれましてはサイエンスを追求しエビデンスを求めるアクアリウムをなさいますよう

(反面教師green)
  





緑の報せ「ちっちゃいものクラブ」 2025年8月5号

僕のTwitterをフォローして頂いている方は、今年やたらに”◯◯が生まれた”とか”種を撒いた”とか”芽が出た!”みたいなツイートが多いなと感じられるかもしれません
狙っているわけではないのですが、今年は地味に生産をしている気がしますので、今年増えた子や感じた雑感などを記してみたいと思います

お魚編

去年から継続して増やしている魚はベタ インベリス'イエロー'とエンドラーズのお年玉で、お年玉は増やしたいと思って増やしていて、一方インベリスは魚が発情してるのに付き合ってやってるという感覚が強いです(みすみす混泳魚のエサになるのも可哀想だし…)
直近だとたまたまオトシンネグロが水槽内でいい感じになっていたのをサテライトに入れてみたら即産卵したので、これは狙ってたわけではないですが嬉しいサプライズでした

エンドラーズ

エンドラーズ’お年玉’



去年の夏に 新宿京王百貨店の吉田観賞魚で行われたAquarium&Botanical FestaというイベントでCAKUMIさんからお迎えしたペアから繋いだ子です。
その日にご一緒した方に増やして渡しますねと軽口を叩いた結果、なんとか増やそうと思っていたらオスが途中で落ちてメスのみになり、なんとかかんとか繋いだという曰く付きな魚です。
数は増えたのでこれからは表現にこだわっていきたい…と簡単には言えないなぁと思っています。そういう洗練させていくような飼育は自分にはあまり向いてないなぁと感じる今日この頃です


ベタ
初代の親インベリス’イエロー’

交尾の瞬間…神秘的

親×f1の戻し交配の子たち


f1×f1の交配の子たち(昨日孵化したばかり)

ベタ インベリス'イエロー'は闘魚庵さんからお迎えした魚で、そもそもは原種のベタ マハチャイエンシスを飼いたいなと思いつつ、ベタを真面目に飼ったことがなかったので練習用(ひどい)にお迎えしたペアから繋がっています
親は綺麗なイエローのベタでしたが、子供は結構赤が出てきます。おそらく地色の赤が優生で赤が発現しなかった場合に黄色が出るんじゃないかなとか愚考していますが、実際は分かりません
累代でf1×f1で交配すると更に赤がちになったため、親×F1で戻し交配をしていますが、やはり黄色い個体が多い気がします
とはいえ僕はブリーダーではないので生まれた子はどんな色形でも可愛く思ってしまい表現を絞りきれていません…原種ならともかく改良ベタでそういう態度は良くないなぁと思っていますが……赤がちでも綺麗なんですよね…


オトシン
オトシンネグロのTポジション

狙っていたわけではないのですが、でっぷりしたメスと痩せたオスが並んでじっとしていて、なんかいい感じじゃん…俺ちょっとやらしい雰囲気にしてきます!とサテライトに閉じ込めたらすぐに繁殖行動が始まりました。
ネグロは殖えやすいと昔から言われていて(逆に並オトシンが難しい)飼育下でも自然繁殖で勝手に増えている事はあるんですが(↑のオス親も自然繁殖した個体)狙って掛けたのは初めてでいい経験をさせてもらっているなぁと思います
とはいえ水槽に対してのオトシンの匹数のキャパを考えると大小4本しか水槽のない我が家では生まれた子の半分も育てられないので里子に出す予定…ベタよりは引く手がありそうです

植物編

オブオブ
Blechnum obtusatum var. obtusatumの親株


胞子嚢タップリの葉を乾燥させているところ


前葉体からの発芽

コケシノブログさんからブレクナム オブツサタムvar.オブツサタム(通称オブオブ)を購入し、飼育していたところやたらに細くてねじれる葉っぱが出てくるので何か変なことしたかなぁと思って調べてみたら、それが胞子葉のようでした
ということで、早速枯れ始めた胞子葉を回収し乾燥させた後に取れた胞子をジフィーに撒いて待つこと2ヶ月、表面にうっすら緑色のものが生えてきました。これがいわゆる前葉体のようです
シダ植物は前葉体に水を与えることで受精させて芽が出てくるので霧吹きをして更に2ヶ月放置していたら最近コケっぽいものが生えてきました
これが更に大きな葉を発芽してくるはずなのですが、まだまだ時間がかかりそうです。ちゃんとした子株になるまで2年かかるそうです気の長い生き物ですね…

リドレイ
ビカクシダリドレイの胞子嚢(通称スプーン)

カビか…前葉体か…

オブオブで胞子培養面白いじゃん!と思っていたら、ビカクシダの胞子葉にも胞子嚢が付いていたので収穫して乾燥して、更に胞子嚢を茶こしでこそいで胞子を採り、ジフィーに撒いて、カビやすいと聞いたのでADAのパルダミストケアスプレー(たしか次亜塩素酸水)をかけて様子を見ています
2週間と待たずに表面がうっすら緑色になってきたのですが、カビなのか前葉体なのかいまいちわからないので霧吹きをして放置しています。前葉体だったらいいなぁ…
なんでも知らないことを調べて自分なりに手探りでやっている時が一番楽しいですね…

クリプト
Cryptocoryne striolata ID-240911-4 Landak KAL-BAR

Cryptocoryne aura Nanga Taman ID-250519-1 farm.KBLB KAL-BAR

Cry.striolataの芽

Cry.auraの芽

クリプトコリネの種子栽培はまともに育てられた試しがないのですが、チャレンジしてみたくて現地便のクリプトが入ってくると毎回フルーツ(果実)の付いている株を選んできます(種子栽培というオマケが付いてると思うとお得ですよね)
今までの経験上発芽から双葉までは種のエネルギーがあるのでどの種でも用土でも意外にも順調に育つのですが、そこから先が難しい印象です。魚でいうとヨークサックを吸収し終わってからの立ち上げに失敗しているような感触です

今までもワイルド株や自家株から得られた種を何種類かの用土で育ててみていますが、最近試している栄養系ソイルの上にジフィーミックスを敷くスタイルが案外うまくいっているように思います。Cry.auraなんて爆速で育ってちょっとびっくりしました

本葉3枚目くらいでスペーシング(1株ずつに植えかえる)しようかなと思っているのですが、3枚目がなかなか出てきません…ここが栽培の曲がり角なのかもしれませんね(いっそ水中に沈めたほうがうまくいくかも…?)

今のところは週一でリキダス1000倍液を霧吹きで与えて様子を見ています

クリプトコリネの自生地はどんどん開発が進んでいて破壊され続けているので、可能な限り株を増やせる実生での栽培方法の道筋を立てられればなあなんてぼんやり考えたりしています(写真のauraの自生地はもうないそうです)


ギムノスタチュム

Gymnostachyum sp. from Tigalingga [HW0219-02]



以前に4Gさんからピクタムを買った際に、オマケでHW便のGymnostachyum sp.という紫がかったステムに葉に斑の入る素敵な植物を頂戴しました。
その際に”花放置してるとケージの中で種が弾けて爆発的に増えますよ”と脅された(笑)のですが、いやいやそんなまさか…と思っていたら、ある日ケージの中のあらゆる鉢から双葉が芽を出していました…
その双葉をなるべく回収して水苔に植えて育てているのですがGymnostachyum sp.で間違いなさそうですね…成長が楽しみです


番外編1




自分で殖やしたわけではないですが、組織培養ブセの導入について最近考えていること

組織培養で育った植物は、植物体自体に培地の栄養が蓄えられていて、立ち上がりは良好である事が多いと思います
培地という無菌の環境から突然菌まみれの世界に放り出されるわけですから、株が落ち着くまではなるべく雑菌に触れないようにしたほうが良かろうと思います

常々言っていますが、僕は水苔には(ある程度の)抗菌作用があると思っているので、組織培養の植物を順化させるには水苔が向いていると考えています。しかし、水苔でもピシウムが生えるのもよく見かけますよね。これは主に植替え作業をしている室内のホコリなどにカビなどの雑菌が含まれているか、作業用具や手が汚染されていることが直接的な原因ではないかと思います

そのあたりを意識しながら、清潔を心がけて作業するとうまく育ってくれるような気がしています。
具体的にはアルコールや殺菌作用のあるウェットティッシュを用いて作業スペースを常に清浄にし、殺菌作用のあるハンドソープで手を洗い、刃物はバーナーやライターによる火炎消毒などを行い、植え付け後に次亜塩素酸水などで水苔自体を消毒するなど、園芸ではある程度当たり前に行われていることを粛々とこなすと導入成功率も自然と上がるのではないかと考えたりしています。気のせいかもしれません

番外編2

ジップロックリウム

コンテナリウム

選り分けたクズの水苔や、袋の底に粉状に残っている水苔などをジップロックやコンテナなどに適当に入れて、植替え作業などで余った植物の茎や根、ベゴニアなら葉っぱなどを包んで入れておくとある日見違えるほど綺麗になっていたりします
ポイントは動くまでは換気など考えずに多湿で放置しておくことでしょうか?(換気しようとすると放置してカラカラにしがちです)あと光も大事です
…もちろん途中で枯れたり腐るモノも出てくるので、適宜取り除きつつ、芽吹いた子はたまに霧吹きやリキダススプレーなどをして見守ってやりましょう。気がつくと可愛い箱庭ができますよ

番外編3
ケンティンオオフチゾリネッタイコシビロダンゴムシ

前々回のアクバスで購入してきた台湾出身のグレー色の可愛いダンゴムシ
せっせとエサをやっていたらだんだん増えてきました…殖やしてどうするつもりなのかは僕にも分かりませんが、小さな子から大人まで肩を寄せ合ってひしめいている姿は結構萌えます
写真はカルシウムを補給するためのホタテパウダーを振ってから撮ったせいで、なんとなく小汚く映ってしまって残念ですが、ケンティンちゃん自体は色白で小綺麗な生き物なので虫が苦手な人でもあまり嫌悪感も沸かず楽しめる…は言い過ぎか?(ケンティンのバリエーションで真っ白なイエティという品種もいますが更にクリーンな雰囲気です)
最近はケンティンのフンをコケテラリウムに撒いてみたりして様子を見ています(ダンゴムシのフンにはカビを予防する効果があるそうです)
ダンゴムシを長く飼っているとトビムシが湧いてくるそうなのですが、湧いたら湧いたで稚魚のエサに良いかもなぁと回りくどいことを考えたりしています笑



意識して殖やしているもの、意識せずに殖えてしまうもの、生き物を健康に飼育していれば必ず生き物の最大の本能である繁殖に付き合うことになります
アニマルウェルフェアなんて大上段に構えるまでもなく、気に入って飼っている生き物に可能な限り幸せな生を全うさせてやりたいと思うのは飼い主ならば誰しもが思うことではないでしょうか
矮小な自分のできることなどたかが知れていますが、やはりできるかぎりはサポートしてやりたいと思っていたら知らぬ間に生き物が殖えてきました。無責任に増やしていると他頭飼いからの崩壊なんてこともよくあるので、そういう隘路にハマらないように気をつけながら付き合っていきたいですね
卵から生き物を育てると、その生き物に対する視点の変化、思ってもいなかった生態や成長の壁に触れることが出来たりして、その生き物が自分の手に来るまでに辿ってきた道を思い生き物に対する知識や愛着がより深まるのを感じます
気軽にオススメしたりはできませんが、自分が特に気に入っている生き物をより深く理解したいと思った時、繁殖にチャレンジしてみるのも良いかもしれません

以上、最近の我が家のちっちゃい生き物達のお話でした

(green)




緑の報せ:オトシンネグロ産卵記録 2025年10月3号掲載


今回は8月から約2ヶ月産卵を続けているオトシンネグロ(Hisonotus leucofrenatus)の繁殖と稚魚の育成について、観察記録と育成時の雑感、気付いた事などをつらつらと書き連ねて行きたいと思います。ネグロの繁殖にチャレンジする方のご参考になれば幸いです


観察記録

水槽を見ていたら角で2人並んでじっとしている怪しいネグロがいたので、なんか怪しい…と思い網で掬ってサテライトに入れてみました。メスっぽい方はそこまで太ってはいないので繁殖は期待してなかったのですが…
あやしい



サテライトに入れた途端にすぐに産卵が始まりました
オトシンネグロの産卵はコリドラスなどと同様に”Tポジション”という交尾形態をとります
オスの精子をメスが吸い込んで腹ビレで抱えた卵に流し込んで受精させるという方法です
おそらく流れのある環境で卵1粒ずつを確実に受精させるための行動だと思いますが、面白い繁殖形態ですよね

オトシンネグロのTポジション


オトシンネグロの卵黄は淡い緑色をしています
コケ取り生体と呼ばれたりもするネグロの卵が緑色なのは何か習性を運命づけられたような、命の不思議を感じます(単に保護色なのかもしれませんが


緑の宝石



産卵から大体48時間で卵から目と尻尾が飛び出してきます。ネグロの場合はこれが孵化みたいです。熱帯魚の中でも結構孵化が早い部類な気がします。僕が知る限りではベタが一番早いかな?孵化後1~2日はその場を動かないでじっとしています

小さきいのち

孵化から大体3日から4日かけてお腹の緑色のヨークサック(卵黄部分)を吸収していきます
徐々にお腹の緑の部分が縮み、身体が魚の形になっていきます

萌えの権化


ヨークサック吸収中


孵化後3日~4日程度でヨークサックが身体に収まる頃になるとエサを探すようになります
この時点ではまだブラインシュリンプを口にすることができないので、我が家ではウィローモスについている汚れやスポンジフィルターの絞り汁などを与えました

餌さがし


孵化後5日~一週間程度からブラインシュリンプを食べられるようになりました
ここからは毎日2回から3回ブラインシュリンプを与えます。我が家ではブラインシュリンプは沸かしたてを冷凍保存し、使う度に解凍しスポイトで与えました

お腹いっぱい

育ててみると分かるのですがネグロの稚魚は驚くほど成長が早いです
孵化から仔魚サイズ(2cmくらい)まで約一月で成長します。成長痛とかないのかね?というくらいの育ち方です
成長が早い

生後約一月

すっかりオトナみたいな顔をしています
大人ですと言われても信じそう


徐々に人工飼料を混ぜながら与えて慣れさせて、約1月半飼育したところで家の水槽に入れたりお店に持っていったりしました


よく育ちました


成長段階ごとに育成で気を付けたこと

卵期
卵はとても強いが水カビにだけ注意!

卵は魚卵なので柔らかいですが、しっかりと壁に張り付いていていてちょっとやそっとでは動きません。色々と試してみましたがこの段階では多少無茶なことをしても特に成長には影響がないと感じました

我が家では最近は親をサテライトに隔離して産卵させて、産卵後に親を移してから水を一度全部捨てて、水道水で内部を軽く濯ぎ洗い(殺菌と汚れを落とす目的)孵化に向けて準備をします。そのくらい乱雑な扱いをしても何事もなく孵化するくらい卵は頑丈です

ただ唯一水カビにはかなり弱く、初期は1/4程の卵をダメにしてしまいました。そこでグリーンFゴールド、次にメチレンブルーで飼育水を殺菌するようにしたところ、水カビはほぼ出なくなり歩留まりが上がりました

おそらく水道水(浄水ではない)の塩素でもある程度の殺菌効果があるので、水道水管理でもそれなりに歩留まりは上がると思います。すくなくとも飼育水のままはオススメしません


孵化後

産卵から48時間程度で孵化します。最初卵から尻尾が出ているだけなので孵化しているのかイマイチよく分かりませんでしたが、経験者からその状態がネグロの孵化であると教えていただきました

先述の通り生まれたばかりの稚魚はまだ壁に張り付いている状態ですので、我が家では全ての稚魚が孵化したのを確認したら、殺菌剤の入っている水を茶こしで受けつつ全部捨てて、飼育水を優しく注いで管理しています(最初はサイフォンで水を吸い出していましたが稚魚を誤って吸い込んでしまう事があったのでこういう管理法になりました)

孵化後からヨークサックを吸収しきるまでの4日くらいは特にやることがないので、あまり触らないように、エアレも優しくするようにしています

保育期
孵化から3~4日目くらいでヨークサックが目立たなくなった頃から成長の早い子は摂餌できるようになります。ウィローモスに沈殿した汚れやスポンジフィルターの汚れなど、何かしらの微生物やプランクトンがいそうなバイオフィルム的なものを与えるとハムハムし始めます
(我が家では抱卵エビを隔離していたサテライトの浮泥が特に人気でした)

繁殖に慣れている人はインフゾリアやワムシ、コペポーダなどを用意してあればすんなりと餌付くと思いますが、ブラインを摂餌できるようになるまでの期間が短い(摂餌開始から2~3日後くらい)ので、そこまで気を遣わなくても大丈夫だと思います
念の為餓死対策でウィローモスやナヤスなどをサテライトに入れてやりましたが、物陰ができるので落ち着く気がします

摂餌できるようになったばかりの稚魚はまだ遊泳力がないので、我が家では活ブラインシュリンプだと食べにくいようなので冷凍したものを都度解凍して与えています。冷蔵庫で保存して活性を下げてから与えるやり方もあるそうです

ブラインに切り替えて一週間くらいは食べ残さない程度の量を細かく(1日4回)与えました。成長してくると自分で餌を探し歩くようになり、壁面のバイオフィルムやコケも食べるようになるので、その段階まで育ったら1度の餌の量を多めにして給餌回数は朝晩2回に変えました

成長期
ブラインを与えはじめて一週間も経つとかなりしっかりとネグロらしい体型になってきますが、人工飼料はそこまで喜んで食べてくれません。

生後3週目くらいから餓死対策でプレコタブレットなどを小さく割ったものを毎日与えています。初期はあまり食べずに水カビが生えるだけなのですが、徐々に餌付いて残らないようになります。

朝はブライン夜は人工飼料といった具合で変化をつけて与えています。最近はテトラのキリミンベビーを水に含ませたものをスポイトで与えるとなかなか食いが良いので、こちらを愛用してます

通説?伝説?
一般的にオトシンネグロの親は卵を産んだ後に食卵をすると言われていますが、我が家では何回か卵と同居させてみたものの特に卵には興味を示さず食卵することはありませんでした。なので、ネットで見かける通説は間違っているのでは?と思っていました
ところが、稚魚が孵化するまで同居させた場合、親が孵化直後の稚魚をしっかり選んで食べる姿を確認しました。(親にしてみれば稚魚は動物性プランクトンですからブラインと同じようなものですよね)先にも書きましたが、孵化直後のネグロは卵とあまり見分けがつきませんので、それを見て食卵すると言われるようになったのかもなと思いました

雌雄差?個体差?
同じタイミングで生まれても一月もするとかなりサイズに差が出てきます
これは最初は個体差なのかなと思っていたのですが、極端に小型化する個体はいても極端に大型化する個体はいないため、雌雄差なのかもしれないなと感じています。実際はどうかは分かりませんが…




オマケ
初期はなんとなく上げの小潮周りに産卵することが多いように感じたので、産卵日と潮汐の関係を並べてみました。まとめてみると上げ下げ関係なく小潮や中潮の日に産みやすい傾向があるようです
アピストグラマなどは地域ごとに別れて潮汐に準じて産卵することが知られていますが、オトシンネグロも産卵しやすい潮汐傾向がありそうですね

第1陣

8月16日(上がり小潮)産卵

8月17日(上がり小潮)産卵

第2陣 

8月30日(上がり小潮)産卵

8月31日(上がり小潮)産卵

第2.5陣 

9月1日(上がり長潮)産卵

第3陣

9月4日(上がり中潮)産卵

第4陣

9月9日(下げ中潮)産卵

9月10日(下げ中潮)産卵

第5陣 

9月12日(下げ中潮)産卵

9月15日(下げ小潮)産卵

第6陣

9月28日(上げ長潮)産卵

第7陣

10月5日(上げ中潮)産卵

第8陣

10月13日(下げ小潮)産卵






緑の報せ「ブセファランドラの水中育生について思っていること」 2025年11月1号掲載




今回はブセファランドラの水中育成について思っている事や考え、工夫についてつらつらと書いていきたいと思います


長くなるので結論から先に書きますと

水上からの導入は1週間~1ヶ月くらい浮かせておく

オンザロックに一工夫してタグを付けておく

早めに育てたい場合は底床に植える

この3点が大事だなと思っています



導入について


ブセファランドラを水中株で手に入れた場合はさほど悩むことはないのですが、ファーム由来など水上株で購入してきたブセを水中に適応させるまでの手段は色々あると思います


我が家では水上株(水中株でも)を購入してきた場合は大体2週間程度水槽に浮かべて水流に当てておきます

この状態で新しい葉が展開したり、新しい根が出てくるなど株に動きが出た段階で溶岩石に固定して沈めるようにすると失敗が少ないように思います

焦っていきなり沈めると何故か葉や根茎が溶けたりするので焦らないことが大事です

この方法はクリプトコリネの導入にやっていた方法ですが、ブセでも結構有効なように思います

浮かべる期間はブセの中でも水中適応性が高いもの、あまり得意ではないものがいますので、株が動くのを観察しながら導入してやると良いと思います

また、浮かべることで水槽内のエビによって手では取り除ききれない傷んでいる部分をケアしてもらえるのも利点だと思います。水槽に浮かべると驚くほどエビが寄ってたかってきて、草が食べ尽くされないか心配になりますが、殆どの場合は健康な部分は食べられないので、逆に人間の目には見えていない弱った部分が多いんだなぁとも思います



我が家ではいわゆるオンザロックスタイルで溶岩石に結んで、溶岩石を半分くらい底床に埋め込むようにして管理しています

このスタイルの問題は多種を集合して管理すると混ざってしまって区別がつかなくなる、最悪札落ちするということです



その予防のため我が家では最近はインシュロックとプラタグを利用して管理しています。これで札落ちのリスクが下がるのでオススメです。更に植えた時に写真を撮って場所を控えておくことも大事だと思います(なおマッキーだと半年程度で薄れてくるので良いペンを探しています)



育成について

普通に水草が育つ環境であれば特に問題なく育つと思います
個人的にポイントだと思っている事は底床に根を張れるようにすることです

ブセは根からの栄養吸収にかなり頼っている水草だと思っているのですが、過去においては水槽ではアヌビアスのように流木に活着させて育てるスタイルがよく紹介されていたと思います

僕もご多分に漏れず初期は流木や石の隙間にブセを置いて育てていたのですが、観察しているうちに底床まで根が伸びると成長が早くなる事、逆に底床に届かないような高い位置に配置したブセがある日突然調子を崩して葉を落とし、溶けるのを観察しました


水槽の高い部分に植えていましたが…

調子よく育っていたTheIA


なんとか根茎のみから戻ってきました


これはアヌビアスでも時折見られる現象で、理由は不明ですが、個人的には土壌に根を下ろして栄養吸収できる環境にないと、根茎部に蓄えたエネルギーを徐々に消費し、限界を迎えるとアポトーシス的に溶ける生理現象の一種なのではないかと考察します
(もしくは一時的に免疫力が落ちて日和見感染を起こすのかも?)

そういった見地から、我が家ではブセはなるべく底床に根を張れるように着生させた溶岩石を半分程度底床に埋めるようにしています。この状態のブセが溶けたことは今のところないので、そこまで的外れではないんじゃないかなと思っています



また、ブセの生息地の写真を見ていると水流の当たる場所を好んで生えている傾向があると思いますので、なるべく株周囲の水が滞らないようにしてやるほうが良いかなと思い、小さいポンプで株の周囲に水流を作ってやっています
水温については夏は25℃以上にならないように冷房で管理しています。また夏は別の目的で日中エアレーションをしていたのですが、エアレーションが入っている時の方が状態が良かったような気がします

固形肥料色々

底床の肥料については、ブセはなんとなく多肥を好む種類と肥料が濃すぎると萎縮する種類があるように思っているので、育てている種類がどちらに寄っているのか一つずつ精査しながら試す必要があると思います
肥料もそれぞれ栄養の配分が異なるため、その時々の目的に合ったものを使ってみると良いと思います(一般的に販売されている肥料はカリウムの割合が高いモノが多いですが、微量元祖の強いもの、バクテリアの作用で緩徐に効く肥料など、様々ありますので色々試したいですね(効果の高いものがあったらぜひ教えてください)
微量元祖は液肥で加えるのも一つの手段で、こちらは即効性が高いので最初は規定量の1/1000など少なめに
添加すると良いと思います。
我が家では2000倍のリキダスをシリンジに入れて底床に打つなども試しましたが一定の効果はあるように思います

以前も同じようなことを書いたのですが、ファーム物のブセはある程度生産性が高いことが商品として採用される条件の一つになっていると思うので、多肥が向いているものが多い気がします。またキシィやパールグレイなどの中型~大型になる種は肥料を好む傾向があるそうです

底床に栄養がないような環境でも根を下ろす意味はあるのか?という疑問について、以前にピクタの陶さんが、”(有機物が蓄積しているような底床であれば)厚さ3cm以上あれば嫌気層が生じ、硝酸還元によりアンモニア態窒素が供給される環境が作られる”とお話をされていました。
アンモニア態窒素は大概の水草にとって非常に即効性の高い有効な成分ですので、施肥をしていなくてもある程度底床の厚さがあれば有効であると考えています(一般に水草育成に向くと言われるピートやけと土などの有機態窒素分を含む資材を底床に仕込むことはこの作用を早め、強める効果があります)

オマケ:水中でオススメのブセ
クアラクアヤン北部産typeⅠ(出射氏)

小さく匍匐する強健種。ワンポイント的な使い方もできるのでオススメ。ジワジワと石を覆い横に広がっていくのが楽しい

Sintang Kayu lapis type1(LA)
クリーム銀といった感じのブセは何種かあるが、本種は中型~大型になるため見応えがある。暗いところに置くとワンポイントに、明るいところでハイライト的に配置するのも良い。水中適性も高め

ソルディデュラ'ブルー'(Tropica)
水中適性がかなり高く、成長が早く、名前の通りの光沢のある青が美しいブセ。さすがのトロピカクオリティ。
トロピカのポット苗はなかなかの値段がするが、成長が早いのでそのうち国内流通株が安価に出回りそうな気がする

メタリックダークレッド(水の国)
パッと見はナンガタマン(TB)と変わらないような見た目であるが、ある日スイッチが入ると新芽の赤と葉の金属光沢、青みが乗り大きくうねる葉と併せて非常に見応えのする株になる。株張り15cmくらいになるので設置する場所をよく考えたほうが良い

シルバーパウダー(Kn)
緑からオリーブグリーンに色づく葉に複雑な構造色が乗る美しい種。主脈が真っ青になるのも見ものである。また調子が出てくると新芽がピンク色になる。良いことづくめでオススメなブセ


著者プロフィール

green


blog連載「Green JOURNAL」席亭

小学三年生から熱帯魚飼育にハマり、水草達と格闘し、ADAの薫陶を受け、珍カラの混じり抜きに夢中になり、時々アピストにも浮気をし、南米水草ブームのビッグウェーブに踊った昭和生まれのアクアおじさん

社畜時代に十年程度水槽を維持するのみの空白期間を挟みつつ、再び還ってきたアクアリウム浦島太郎。記憶残る水草を探し求めつつ、最近はジメジメ植物にも手を出して部屋と財布をますます圧迫しているリベンジ消費おじさんでもある

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