
流れに揺蕩う
金曜夜のお楽しみ、Greenジャーナルvol.45 2025年8月3号のお届けです!
Greenジャーナルは水草、熱帯植物、熱帯魚など僕が個人的に気になったモノやイベント、入荷情報などを整理して記録、告知する備忘録的なWeb連載です
日々情報が溢れて残らない時代に、本連載を通じて記録を残す事を試みています
この場が水草や生き物との出会いや楽しみ、学びが広がる一助になれば幸いです
※主にショップ様や企業のHP情報やツイートを中心に構成していく予定です
個人のツイートでも特に”紹介したい!”と思ったものについてはお声がけさせて頂くかもしれませんので可能であればご協力お願いしますm(__)m
また、弊blogでは常に表紙写真をご提供して頂ける方を募集しております!
是非皆様の素敵なお写真で紙面を彩らせて頂ければと思っております
掲載の体裁上、お借りするお写真は一部カットさせて頂くこともあるかと思いますのでその点のみご了承ください
よろしくお願いします

お盆の真っ只中なのであまり情報がないですね…お家の水槽をしっかりメンテするチャンス!
今週末注目のイベント
プロトリーフゆめが丘ソラトス店(横浜市泉区)伊藤蟻植物農園の珍奇着生植物&レア観葉即売&相談会が8月16日、17日に開催
園芸店プロトリーフのゆめが丘ソラトス店にて、伊藤蟻植物農園、STRINGEPLANTSによる即売会&相談会が8月16日(土)、17日(日)に開催されます
最近少しずつ知名度が上がっているアリ植物やホヤ、ビカクシダなどの即売や、育成相談、更に着生のワークショップまで開催されるそうです
この手のイベントにしては珍しく現地で予約なしで参加できるそうなので、着生植物に興味のある方は絶対参加した方が良いと思います…僕も聞いてみたい事があるんですよねぇ…是非!
今週の気になる情報
ドイツの水草ファーム、DENNERLE便 第二弾入荷!
今週は待ちに待ったデナリーのエキノドルスなどの水草がやってきました!
5月にも来ましたがエキノドルスはトラブルで入ってこなかったので、直接エキノが入ってくるのは何年ぶりか…嬉しいですねぇ…
入荷情報については各店舗の情報を見ていただきたいですが、個人的な雑感について触れたいと思います
各店舗の入荷情報を照らし合わせると、今回入荷したエキノドルスは
オゼロット
グリーン/レッドカメレオン
ハービッヒレッド
グリセバキー'トロピカ'(キューピーアマゾン)
グリセバキー'ブレヘラエ'(ブロードリーフアマゾン)
パリフォリウス(アルゼンチネンシスのタグで来ている)
スモールベアー(ジャングルスター No.2)
パイソン(ジャングルスター No.3)
スポッテッドハービッヒ(ジャングルスター No.9)
一応現在デナリーのHPのリストにあるすべてのエキノドルスが来日した形になるのかな?
正直どれも東南アジアファームでも生産されているのですが、作出元であるデナリーのものとどんな差があるのか、育成して確かめてみたいですね…(グリーンカメレオンとかグリーンじゃないけど良いのか…?)沈める場所がないので冬までは表管理の予定です
有茎草では
ハイグロフィラ ポリスペルマ
ハイグロフィラ ポリスペルマ"サンセット"
ロタラ ロトンジフォリア
ロタラ ロトンジフォリア'ラオス'
アルテルナンテラ レインキー "Red Ruby"
組織培養では
ヘランチウム テネルム"レッド"
ブセファランドラ ssp. SpecialNo.7
ポゴステモン ヘルフェリー
クリプトコリネ ウステリアーナ
あたりが面白そうですね…デナリーのHyg.ポリスペルマやRot.ロトンジフォリアなんかの定番種がどんな感じになるのか、ロマンを感じます
国内流通では輸入元のカミハタの姫路支店と東京支店で入荷した種類が異なり、関西と関東では取り扱っている種類が異なるようです(関西の方が扱っている種類が多いかも?)
また少し話題になっている今回初入荷のブセファランドラssp.(spp.の間違いだそうです)Special No.7ですが、SpecialとはなんぞやとデナリーのHPを見てみると"For this reason and by popular request, we have decided to offer: rare plants, well-known classics and special novelties as Special Edition plants."とのことで、レア種、定番種、新品種などを期間限定で販売する特別シリーズのようです
デナリーのHPには現在No.5の商品が掲載されていますが、今回は最新?のNo.7が来たようです。(よく見てみたらSpecialのページにNo.10までありました)
日本に来ているものはネットで確認した範囲では大まかに細葉と丸葉の二種に大別できるような気がしますが、海外通販サイトの情報によるとNo,7のブセには
"Caterina Mini"(Catherineae Miniかな?)
"Kedagang”
"Green Red"
"Red Scorpio”
"spec(sp.のこと)"
の5種が含まれるようです
僕が購入したものは銅葉の細葉でトロピカの"Needle Leaf"っぽい雰囲気のもの、おそらく"Spec"か"Kedagang"かな?もしかしたら普通にNeedleLeafかも(色味が違うけど…)
(現在デナリーとトロピカは同じJPS Marselisという会社の傘下になり、お互いのファームで共通の植物を生産しているのでモノによっては同じ種を生産しており一部ラインナップが被っています……お互いの個性を潰してどうする?!と思うんですけどねぇ…時代の流れですかね)
丸葉の方はGreenRedが一番近い雰囲気かもしれませんね…組織培養は育ちきってみないと本来の表現が出ないので、何者かが判明するまでにはまだ時間がかかりそうです
追記:8月16日にアクアフォーカスさんに注文していた丸葉の方が届きました
Special No.7のブセはアソートになっているようで、どの種類が入っているかはラベルにも記載されていないので、コレクション目的の人にはちょっと不親切かもしれませんね
日本だとpot物としては販売価格に差があるものが含まれているので、分かる人はお店で見て見分けて選ぶ楽しみがあるとも言えるかもしれませんが…
そんなわけで色々気になるデナリー便、入荷のゴタゴタがあり遅延した結果一部水草にダメージがあったようでしたが、植物自体のクオリティはどれも流石だなぁと思いました。定番のPot物はもちろんin vitroのクオリティがかなり高いと感じました。伝統だけでなく革新も頑張っているんだなと感じます
現代ドイツのクオリティを是非お店に足を運んで、実物を手にして確認してみてください
ただカタログを見る限り、現在主力として扱ってる水草が本当に少ない…デナリーHPでは2000種を扱うとか書いてますが1/10もないのでは…と思ってしまいます…応援してるから頑張って…
新着情報
今週はお休みですコラム
草を求めて東奔西走コラム
ふらり琵琶湖の旅
日本における水草の聖地とはどこだろうと考えた時、まず思い浮かぶのは琵琶湖でしょうか。今回、運よく訪れることが出来たので今回はそのレポートをお届けしたいと思います。私が訪れたのは南湖周辺のみですが、湖岸沿いを散歩するだけでも様々な水草を見ることができ、十分楽しめました。
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| 湖岸の切れ藻 |
私が訪れたのは7月末ですが、とにかく暑い!また護岸に使われている岩がめちゃくちゃ滑りますのでグリップ力のある靴を用意したほうが良いですね。私はずっこけてびしょびしょになりました(笑)琵琶湖周辺は散歩道となっており湖岸へのアクセスは容易ですが、近年はサイクリスト向けに道が整備されつつあり、自転車がかなりスピードを出している場合があるので散策の際は注意が必要かもしれません。また外周約200kmもあるので自由に探索するには車がないと厳しいかもしれませんね。
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| 切れ藻 |
風向きによっても異なると思いますが、大津駅から徒歩でアクセス可能な場所には多くの流れ藻が打ち上げられており、クロモ、マツモ、ササバモ、イバラモ、トリゲモなどが採取できました。琵琶湖のイバラモはザ・イバラモな形状でナイスです。せっかくなので固有種が見たいなと散策しましたがが、大津周辺には固有種であるネジレモは見当たらず(外来種のコウガイセキショウモしかなかった、、、)、30分ほど車で移動した所でようやく見つかりました。これが“本物“のスクリューバリスネリアかと、ちょっと感動しました(笑)。同じく固有種であるサンネンモも見つかるかなと思いましたが、今回は残念ながら見つかりませんでした。南湖にも植生の記録はあるらしいのですが、限定的なようです。
個人的には琵琶湖といえば草津市立水生植物公園みずの森なのですが、睡蓮のコレクションや全力のオニバスを楽しむにはこの時期しかなく、これを逃す手はない!とぶらりしてみました。パラグアイオニバスはやはりでかくてかっこいいですね。そして庭が美しい。いつかベランダをこんな感じにしたい。
| ヤマサキカズラとマダガスカルキツネノマゴ |
| Lasia spinosaの沈水葉 |
また温室内には山崎美津夫先生が採取されたヤマサキカズラとマダガスカルキツネノマゴが鎮座しております。やはりこの二つはセットで展示されているのですな。我が家も同じ組み合わせで育てていたりします。窓際に水を入れておくだけで育つので優秀です。温室内には水槽があるのですが、沈水化した状態のラシアは初めて見ました。An. giganteaっぽくてよいですね。8月19日からみずの森にて水草展が開催されるようですので訪れる機会がある方があれば是非。
| Salvinia minima |
水草にまつわるグッズがあるかなと思い、土産物を散策してみた所良いものが見つかりました。漂着した流れ藻は極めて一部の水草野郎を喜ばせるだけで基本的には腐敗して異臭を放つ厄介者ですが、それを工芸利用しようという試みがあります。Glass imecaさんという作家さんの作品ですが、水草を燃やして作った灰を利用して色付けをしており、淡い色合いがとても美しいですね。これは琴線に触れる良いものを手に入れました。もちろん合わせるのは山崎先生由来の水草で。
今回は一泊二日でなかなか時間をとれませんでしたが、1週間くらいかけてゆっくりじっくり琵琶湖巡りをしてみたいものです。
著者プロフィール
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| White moon |
行動派水草ハイマニア
面白い水草を求め日本のみならず世界を東奔西走。その収集力と育成技術、情報量の多さは計り知れない。
”草を求めてあっちにフラフラこっちにフラフラ。そろそろアジアをぶらつきたい。得意技は瞬間移動。”
表紙
ニードルリーフルドウィジア”サンパウロ”通常のニードルリーフルドウィジアよりは大柄になる、軽やかさが魅力のルドウィジアの仲間です。我が家の環境だとナチュラルな感じですが、しっかりした光の元だとギンギンに赤くなるので結構印象が変わります
特に難しいことを言わないので結構オススメな南米水草の一種です
週刊「自宅田園ビオトープを作ろう」
前回更新した後にイニシャルスティックを6粒程仕込んでみました心配していたコケの発生などはなく、水草達もすくすく育っています
泥質なので栄養が抜けにくいのかもしれませんね
有茎草はなんとなくヒレタゴボウみを感じていますが…なんでしょうね?
オススメTools
唐突ですが商品インプレ的なコーナーがあってもいいなと思ったので急ですが書いてみます
今週ご紹介するのはDOOAのSUBMERSIBLE PUMPです!
元々はシステムアクア用の小型ポンプですが、ストリームポンプミニを少しだけ大きくしたサイズ感で、ADAのストリームポンプミニと比べて圧倒的な流量があります
ストリームポンプミニは揚程30cm、流量105L/hに対し、こちらのポンプは揚程100cm、流量180L/hとかなりパワフルになっています(VUPPAⅡのポンプと同じ流量なのかも?)
個人的な推しポイントはコードが長いところ(1mちょい?)で、難点は流量調整ができないところです
ストリームポンプミニと同様に、水槽内で水の滞っている場所に設置することで淀みをなくすことができるため、サブポンプとしてなかなか便利なんじゃないかなと思います
| ストリームポンプミニ最大流量 |
| SUBMERSIBLE PUMP |
設置場所によっては60cm水槽だと洗濯機になってしまいますが、その流量が欲しい人もいるかと思いますので、使い道は色々あるかなと思います。価格はストリームポンプミニとそこまで変わらないので、水の滞りが気になる方、洗濯機にしたい方、検討してみてはいかがでしょうか?
PostScript
"願はくはこれを語りてドイツ人を戦慄せしめよ"
デナリーのエキノが久々に来て歓喜しています
デナリーのエキノが久々に来て歓喜しています
ドイツからはるばるやってくるのは大変だったと思います関係者の皆様には感謝しかありません
次がなかなか難しいかもしれませんので、気になる方はお早めに…
問屋やデナリーが予想しているよりも遥かに売れて、次に繋がれば嬉しいなあ…
(green)





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