Greenジャーナルvol.43 2025年8月1号

2025年7月31日木曜日

Greenジャーナル レイアウト 革命前夜 水草水槽 熱帯魚 熱帯植物

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金曜夜のお楽しみ、Greenジャーナルvol.43 2025年8月1号のお届けです! Greenジャーナルは水草、熱帯植物、熱帯魚など僕が個人的に気になったモノやイベント、入荷情報などを整理して記録、告知する備忘録的なWeb連載です 日々情報が溢れて残らない時代に、本連載を通じて記録を残す事を試みています この場が水草や生き物との出会いや楽しみ、学びが広がる一助になれば幸いです ※主にショップ様や企業のHP情報やツイートを中心に構成していく予定です 個人のツイートでも特に”紹介したい!”と思ったものについてはお声がけさせて頂くかもしれませんので可能であればご協力お願いしますm(__)m また、弊blogでは常に表紙写真をご提供して頂ける方を募集しております! 是非皆様の素敵なお写真で紙面を彩らせて頂ければと思っております 掲載の体裁上、お借りするお写真は一部カットさせて頂くこともあるかと思いますのでその点のみご了承ください よろしくお願いします


今週末注目のイベント

熱帯魚のmishima高岡店(高岡市) 店内即売会 8月2日、3日に開催!

富山の熱帯魚店mishima高岡店にて、店内即売会が8月2日(土)、3日(日)と2日続けて開催されるそうです!
毎年恒例となっているイベントですが、今年はジュエルオーキッドの栽培、販売を精力的に取り組むTHE GAKIさんと、熱帯植物の輸入販売を手掛けるモレ吾郎さんが参加されるということで、かなり面白い草が沢山集まるんじゃないかと思います
これは行かねばなりませんね!!

リミックスみなと店シュリンプ祭番外編8月3日に開催!

中京の熱い熱帯魚店リミックスみなと店でシュリンプ祭番外編が8月3日(日)に開催されます
参加は毎度おなじみのAQUA FORTUNEさん、ブリーダーの夢空さん、えび庵さんとエビに強い皆さんが集まるそうです
フォーチュンさんはエビは勿論、かなり気合を入れてエンドラーズやブセ、クリプトなどの植物を大量に用意されているとのことですので、これは楽しみですね!
また、みなと店さんもエビだけでなく大型魚や昆虫なども用意されているそうなので、広い方に響くイベントになりそうです!


今週の気になる情報

 

【ミナミヌマエビは外来種⁉️】知らなきゃヤバい川エビの外来種問題 ~ シナヌマエビ

 


 エビ好きebinaさんの調査によると、アクアリウムで流通している"ミナミヌマエビ"はほぼすべてがいつの間にか置き換わっていた"シナヌマエビ"であり、在来種のつもりで野外に放出することで外来種が広がってしまっている現状があるという内容の記事です
シナヌマエビの圧倒的な繁殖力や移入による弊害をフィールドワークを通じて紹介されているので、アクアリウムに関わる方は目を通しておくべきだと思います。
引用文献もしっかり記載されているので数珠つなぎで読んでいくと学びが深くなりますね
読者諸賢におかれましてはそんなことしないと思いますが…ペットを野外に放すのはやめましょう……

熱帯雨林植物専門店 トイ吉園芸BASEショップを開店

ベゴニアに特に力を入れつつ、熱帯植物の輸入販売を手掛けるトイ吉園芸さんが通販サイトを開店されたそうです
おしゃれなサイトにあまりほかではみないコダワリの植物が並んでいて、見ているだけでも楽しいので、是非!

絶滅危惧種ノジトラノオ、玉川上水で発見 都内で十数年ぶり自生地か:朝日新聞

東京都小金井市内の玉川上水沿いの緑道で、絶滅の恐れがあるサクラソウ科植物ノジトラノオの群生が見つかったそうです
東京都立大牧野標本館の職員の方が発見された自生群落で、都内ではいままで6箇所しか確認されていない自生地ということで希少な植生であり、大切にしたいですね
なお、牧野標本館では牧野博士が記載したタイプ標本の一部をデジタルアーカイブ化しているため、興味のある方は覗いてみると面白いかもしれません

「バイカルハナウド(ジャイアントホグウィード)類似植物」の発見談と考察。|川崎映

 一時世間を騒がせた有毒植物バイカルハナウド(に類似した植物)について、発見の投稿に携わったライター氏の考察Noteが公開されていました。 北海道大学の研究により今現在当該植物はバイカルハナウド同様の光毒性の成分を持ちつつ、バイカルハナウドとは違う植物であるという結論になっているそうです。 現状バイカルハナウドに近縁な未記載の隠蔽種である可能性が高いとのことで、今後の研究が待たれますね。札幌市内にはかなり多く生息しているとのことで、今後も経過を見守らないといけない植物かなと思います。


新着情報

今週はお休みです


コラム

革命前夜

写真で"伝える"事 




私が熱帯魚飼育を始めたのは小学生の頃だったと思う。

親が第2次熱帯魚ブームの頃に使っていて、飽きて空になった水槽を譲り受けたのが始まりである。

家にあるフィッシュマガジン誌で一番古いのは、1974年発行のもので今から51年前のものになる。

魚の写真を撮りたくて写真撮影を始め、初めてFM誌の愛魚写真コンクールに応募し、初めて自分の写真が本に載った思い出のものだ。

写真は、その後昆虫などの写真を撮るようになり魚の写真は撮らなくなっていったが、還暦も過ぎ"何かを残したい"と思い、魚の写真集を創ろうと思った。


写真というのは、何かを人に伝える手段である。

魚の写真だとおそらく最も需要があるのは、図鑑的な写真だと思う。

写真で一番伝えなくてはいけない事は、その紹介する種の特徴を伝える事であり、基本的には魚を真横から写し全身を捉える事だろう。


しかし、私は、種の特徴よりもその魅力をこそ伝えたいと思っている。

自分が感じる魚の魅力を写真で表現したいのだ。

そんな写真を撮るのが好きだし、図鑑的ではない、魚の魅力を切り取った写真を集めて写真集を創りたい。


本日の写真、皆さんは何の魚か一目でお分かりになっただろうか?


正解はロングフィンカージナルアカヒレ。


この写真を見て、アカヒレと言い当てられる人は少ないと思う。しかし、アカヒレの持つ意外な魅力は伝わったのではないだろうか。


著者プロフィール

おさかな繁殖ラボ:及川義明


ベテランアクアリスト&フォトグラファー

バルブス ヤエの繁殖など数々の育成難魚のブリーディングを手掛け熱帯魚雑誌への寄稿もされているベテランアクアリスト兼写真家

中米、南米、スリランカ、パプアニューギニアと広く海外に在住した経験から現地の風土を知る数少ない日本人でもある

パプアニューギニアの蘭を捉えた写真集を自費出版、更に今まで撮りためた熱帯魚の写真集「Los duendes en aqario.」を自費出版予定(green)


1998年頃ショーベタのブリーダーを廃業、その後、愛と花の大使として世界各地を巡る。

コロナ禍をきっかけに海外生活を辞め日本国内で「おさかな繁殖ラボ」を創める。


表紙

「オリジアス メコネンシスのための東南アジアクリーク水槽」



弊blogの表紙として何度も登場している水槽だが、見る角度で違う景色が見えるように作ったのがやっと結実してきた…

当初の構想ではちゃんと東南アジアの大陸部の水草で縛る予定で、ブセは入れるつもりがなかったので現状は計算違いというか、計画倒れみたいなものだが、アポノゲトンとシペルスが作る水面の景色と、ブセの茂る水底の景色でメリハリが効いている気がするので結果オーライかなと思っている

そもそもこの水槽は凹型構図で組んでいたのだが、草の勢いで余白が全部埋まってしまっているのでレイアウトとしては失敗である
が、僕は水草水槽は自分の貧弱な想定を植物の力が超えて思いもしなかった景色を作ってくれるのが好きで、他所様の作ったコンテスト用水槽も撮影から2~3週間経って、もうトリミングしないと!!というくらい鬱蒼としている状態が好みなので、このボサボサ具合は実に好ましいと思う

水草の茂みの中でO.メコネンシスはしっかりと代を重ねているが、水槽の主人として振る舞うレッドチェリーラスボラが稚魚を食い荒らすので思ったよりは増えていない
増えすぎても持て余すのでバランスが保たれている…とも思うが…(親魚は1匹千円で買ってきたんだからもっと大事にしても…とも思う)

表紙では旧スキスマトグロッティス ロゼオスパサ(真ん中から手前に向かって生えている尖った細葉のサトイモ)がいい味を出していると思う。好き勝手に匍匐していくのでレイアウトに活かすのも楽しそうで可能性を感じる(今更?と言われそうだけど笑



週刊「自宅田園ビオトープを作ろう」


雨のおかげか水も澄んでいたので写真に収めてきました。いかにも田んぼ然とした佇まいがいいですね

謎のカヤツリグサとなにかしらの有茎草の芽が育っています

生き物はミジンコとボウフラがちらほらいるくらいですっかり寂しくなってしまいましたが、水草の成長を見守りたいです(地元の在来メダカとヒメタニシでも拾ってこようか…)



キカシグサ的なものなのかなぁ…?


おまけ


前回も投稿したPP便のニムファエアルブラ(夜咲き)を植えた瓶

花を咲かせるべくしっかりと元肥を仕込んだ結果、園芸種のヒメスイレンよりも大きくなってきてちょっと困惑しています
お花が楽しみなので元気に育ってくれるのは嬉しいけど、ちょっと思っていたのとは違うかな…近くベタの稚魚をここの瓶に入れようかなと画策中です



PostScript


ロタラ ラモシオール フロリダ



今月からおさかな繁殖ラボの及川さんにコラムをご担当頂けることになりました
今回の写真の魚、一目で何か分かった方はいらっしゃるでしょうか
恥ずかしながら僕は全然分からなくて、なんならアロワナかなとか思ってたりしたので、アカヒレだとネタバラシされた時にはかなり驚きました
横から見るだけが魚の魅力ではないというのは分かっているつもりでも、その目を持っている方というのは意外と少ないのかもなと感じます
写真だけでなくブリードの経験談なども聞いてみたいですね!楽しみです

(green)

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