Greenジャーナルvol.38 2025年6月3号

2025年6月20日金曜日

Greenジャーナル 新着情報 水草 草を求めて東奔西走コラム 熱帯魚 熱帯植物

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エイクフォルニア アズレア
写真ご提供:あまみやさん

金曜夜のお楽しみ、Greenジャーナルvol.38 2025年6月3号のお届けです!
Greenジャーナルは水草、熱帯植物、熱帯魚など僕が個人的に気になったモノやイベント、入荷情報などを整理して記録、告知する備忘録的なWeb連載です
日々情報が溢れて残らない時代に、本連載を通じて記録を残す事を試みています
この場が水草や生き物との出会いや楽しみ、学びが広がる一助になれば幸いです


※主にショップや企業のHP情報やツイートを中心に構成していく予定です

個人のツイートでも特に”紹介したい!”と思ったものについてはお声がけさせて頂くかもしれませんので可能であればご協力お願いしますm(__)m


また、弊blogでは常に表紙写真をご提供して頂ける方を募集しております!

是非皆様の素敵なお写真で紙面を彩らせて頂ければと思っております

掲載の体裁上、お借りするお写真は一部カットさせて頂くこともあるかと思いますのでその点のみご了承ください

よろしくお願いします


今週末注目のイベント

初夏の伝統園芸即売会開催中

東洋ランや冨貴ラン、セッコク、オモトなどの伝統園芸植物にフォーカスした即売会が、上野グリーンクラブ1階にて6月20日(金)~21日(日)まで開催中です
植物好きの皆さんにも認知されつつある、日本の伝統園芸植物を様々見て選べる機会はなかなかないと思いますので、ご興味のある方は是非!

「熱帯雨林の植物 MIST LOVERSージャングルの小型草本植物たちー」発売記念イベント(代官山)6月21日(土)開催

先日も告知させていただきました、LA熱帯草屋の長谷さんによる新MIST LOVERSの発売記念イベントが代官山蔦屋のT-SITEにて6月21日(土)に開催されます
当日は植物の即売会も開催されるそうなので、ご興味のある方は是非。
当日は午前9時に整理券が配布されるそうですが、それ以前の並びなどは禁止と色々とルールがありそうなので、詳細は特設サイトでご確認ください

TAKASHI AMANO L PHOTOGRAPHY EXHIBITION 天野 尚 大判フィルム写真展

同じく先日告知させていただきました、天野尚大判フィルム写真展が大丸東京店 10F アートギャラリー1・2にて6月25日(水)から開催されるそうです
期間は7月15日までとまずまずの長さがあるので天野氏の息吹を感じに見に行きたいですね…

今週の気になる情報

Youtube「プレコ 生息地 まとめて公開」


アクアジャーナルの水中写真でおなじみのオリバー・ルカヌス氏のYoutubeチャンネルbelow waterにて、プレコの生息地を紹介した動画(日本語ナレーション)が公開されています
思っていたような場所と全然違っていたりして非常に興味深いので、プレコやカラシンがお好きな方は必見です!

「水生・湿生植物生活史図鑑」北隆館 7/10発売


水生・湿生植物を実際の観察に基づき熟練の研究者たちがまとめ上げた植物図鑑だそうです
掲載種は水生・湿生植物456種、、熟練の観察者による視点でまとめた生殖・繁殖・種子散布・送粉など植物の生活史に力点を置いた内容になっているそうで、それぞれの成長ステージごとの写真が見られる非常に濃厚な図鑑だそうです
これはフィールドワークを楽しむ水草好きにはたまらない図鑑だと思います
また、掲載種ごとの県別レッドリストの情報を掲載するなど保全に関する参考資料としても活用できるそうなので広く読まれて欲しい本になりそうです

「魚の譜 長嶋祐成作品集」玄光社 8月25日発売

魚譜画家として知られる長島祐成さんの作品集が発売されるそうです
今回はいままでの集大成的な作品集となり、400以上の魚や水生生物の絵が収録されるそうです
氏の精細かつ大胆な筆致を見やすい装丁などにもこだわられた素晴らしい本になりそうで期待が高まりますね!

新着情報

ウルグアイ グリーンオトシンクルス(Hisonotus iota)

相変わらず新着ではないですが、最近チラホラ入荷しているグリーンオトシンがAquaFocusさんに入荷しています
パッと見はネグロみたいな雰囲気ですが、色が揚がると緑色がしっかり出てきて美しいオトシンクルスです
結構人気があると思うのですが、なかなか入荷がない魚ですので、探している方は是非!

コラム

草を求めて東奔西走コラム

Phymatarum borneenseの話

 
みなさまこんばんは。先日の天下一植物界での販売を皮切りに、カリマンタンで見つけた謎イモこと、Phymatarum borneenseが日本に初上陸しました。当初、新種じゃないの?という事でどよめいておりましたが、私が探索した場所を再度確認して頂いたところ、開花している株があり、専門家がPhymatarum borneenseであると即答したらしいです。ちょっと残念、、、(笑)。



本種は故堀田満博士が1965年に記載した一属一種のブルネイやマレーシアなどボルネオ島に自生するサトイモ科植物ですが、Kapuas huluにも自生していたようです。実物を見た方ならお分かりになるかと思いますが、青光りしてかっこいい!でかい!写真には写らない美しさ!芋の形状的に横伸び系なのでTweeddalea roseospatha(旧スキスマトグロッティス ロゼオスパサ)に近い増え方かと思いますが、感覚的にはサラセニアっぽいので、生長点が横に伸び、鉢にあたって植え替えするという感じになりそうです。


最初に本種を見つけたのはややブラックウォーター気味の沢でしたが、明らかにT. roseospathaじゃない水中スキスマ系の何かの群落を見つけた時はとても気分が上がりました(笑)。


水中葉には黒ゴケが生えており、同じく水中化したEleocharisと混生していたことから水中でも育成可能な種であると考えられます。川岸の水上葉と比べるとかなり小型で、この点も性質的にはT. roseospathaに近いのかもしれません。


また河川の土壌は砂礫質でしたが、Eleocharisと本種が根付いていた場所はやや粘土質でした。肥料食いのEleocharisと混生していたことから、土中の栄養分は多少あっても良いのかもしれません。また私が水上葉を見つけた場所はやや開けており、粘土質の土壌でした。育成のヒントになれば幸いです。
Xでは水中に沈められた方もいらっしゃるようで、果たしてどうなるものかワクワクしております。


(追記)

先日PP便で入手しました。スキスマのようなピプトスパサのような、色々な渓流サトイモに似ていながら、どこかが違う、何者でもない感じが面白い渓流サトイモだと思います
Whitemoonさんも文中で触れられていますが、根茎がかなり長く伸びる印象で、ウルグアイエンシス系のエキノドルスのように、成長点が匍匐しながら移動し後に根茎を残していくみたいな生態(いわゆる歩き回る系)なのかなと感じます
ある程度育った後にトップカットしたら根茎から芽が出てくるのかしら?とちょっと楽しみにしてます
(green)


著者プロフィール

White moon

行動派水草ハイマニア

面白い水草を求め日本のみならず世界を東奔西走。その収集力と育成技術、情報量の多さは計り知れない。

”草を求めてあっちにフラフラこっちにフラフラ。そろそろアジアをぶらつきたい。得意技は瞬間移動。”



表紙

エイクフォルニア アズレアは古の水草マニアにはおなじみの草ながら、近年ではほとんど流通が見られない水草の代表ではないだろうか
90年代くらいの水草の本にはまず間違いなく載っていて、熱帯魚店でもかなり販売されていたと思うが、ここ最近はあまり見かけない気がする
エイクフォルニアの中でもかなりの大型になる種類で、育つに任せて育てると矢羽のように水平に広げた葉1枚が15cmほどの大きさになる。つまりリーフスパンは30cm以上の巨大な有茎草であり、その存在感は圧倒的である(トロピカのジャイアントアンブリアもそんな感じだった…)
大型水槽ならいざ知らず、60cm規格水槽に入れるとせいぜい一週間もすれば水面に到達して浮き葉を出し、特徴的な見た目を楽しめる期間は非常に短い
締めて育てれば20cm程度の大きさにはなるが、それでも縦に伸びる力が強いので、水深のある水槽でないと楽しむのは難しいだろう
そんなじゃじゃ馬な水草ではあるが、そういう草を楽しむ余裕が昔はあった…と言えるのかもしれない

ちなみに最近出回っているアズレアは草体に捻りが入り、螺旋状に伸びるものが多いような気がする。(あまみやさんのものも若干捻じれが入っている)古のぺったんこなアズレアをまた見たいなぁと思ったりもする

週刊「自宅田園ビオトープを作ろう」vol.7

相変わらず薄く濁っています
設置場所を変えて太陽光がもっとあたる環境にしたほうが良いだろうか?と悩んでいます



毎回代わり映えしない写真では申し訳ないので、他の水耕栽培なども…

今年はクワイが大爆発

どうも環境が合ったようでクワイが例年になく巨大に育っています。矢じり型のカッコいい葉は見応えがありますね!
秋には地上部は枯れてしまいますがデッカイ観葉植物が好きな人にはかなりオススメかも(食べられるし)

デカさ伝わるかなぁ…



水槽で持て余していたポタモゲトンsp.スラウェシを屋外の桶で育てていましたが、意外と順調に育っています
ガラス瓶にエナジーソイルとスイレンスティックを入れて、その上に砂利を10cmほど厚めに敷いて植えています


PostScript

ルドウィジア スーパーレッド ボンサイ


「グリーンフィンガー」


田園ビオトープは相変わらず沈黙を続ける一方で、今回のクワイのように水耕栽培をしている植物たちは絶好調で、最近は若干成長に振り回され始めている

とはいえ、きれいに育っている草もあれば、葉焼けしていたり、うんともすんともいわない草もあり、そういう草はあまり写真を撮っていないので、すべてが上手く行っているように見えて(見せて)いるだけでもある

英語ではどんな植物も上手に育てられるガーデナーのことをGreen fingerと言うが、これは常に植物を触り続けているために親指が緑に染まっているというのが原義である

「上手く育てられないと嘆いている暇があったら指が緑になるくらいもっと真剣に植物と向き合え」という意味でもあるなぁと感じる今日この頃である


やっと良くなってきた…と思ったらアブラムシがついているネグロウォーターファン


(green)

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