Betta smaragdina 'Copper'

金曜夜のお楽しみ、Greenジャーナルvol.28 2025年4月1号のお届けです!
Greenジャーナルは水草、熱帯植物、熱帯魚など僕が個人的に気になったモノやイベント、入荷情報などを整理して記録、告知する備忘録的なWeb連載です
日々情報が溢れて残らない時代に、本連載を通じて記録を残す事を試みています
この場が水草や生き物との出会いや楽しみ、学びが広がる一助になれば幸いです


※主にショップや企業のHP情報やツイートを中心に構成していく予定です

個人のツイートでも特に”紹介したい!”と思ったものについてはお声がけさせて頂くかもしれませんので可能であればご協力お願いしますm(__)m


弊blogでは表紙写真をご提供して頂ける方を随時募集しております!

是非皆様の素敵なお写真でご助力を賜われればと考えております

掲載の体裁上、お借りするお写真は縦長にカットさせて頂くことになると思いますのでその点のみご了承ください

よろしくお願いします


今週末注目のイベント


第10回関西蘭フェスタin神戸(兵庫県神戸市)4月11日~13日 開催中!

世界各地の珍しい蘭、様々な熱帯植物の展示・販売イベント「関西蘭フェスタ」が兵庫県神戸市のKIITOで4月11日から13日まで開催中です
関西近辺はもちろん、全国からも洋蘭を主とした熱帯植物が約500点が集まり、展示。審査にてグランプリ(最優秀賞)が決定します。
また、今回は特別展示「地生蘭の不思議な世界」が開催、オーストラリアの地生蘭が展示されるそうです
入場無料なのでお近くの方は是非!


AQUA FORTUNE(東京都町田市) 開店18周年セール 4月12日から開催

えび、植物、水草などを取り扱う熱帯魚店「AQUA FORTUNE」さん(東京都町田市)が4月12日から開店18周年記念セールを開催されるそうです!
希少なブセファランドラの抽選販売などが行われるそうで、ブセ好きの人には見逃せないイベントになりそうですね!
抽選についての詳細などはTwitterに挙げられているので参加される方はご参照ください!



Nerima No name4(練馬区桜台) 4月13日開催


ビカクシダ、チタノタ、ユーフォルビア、チランジア、アグラオネマなど多様な植物や鉢の即売イベント「Nerima No name4」が練馬区桜台のLibaran Plantsにて4月13日に開催されます
希少な植物や鉢、コーヒーの販売が行われる和やかなイベントになりそうです。ご近所の方は是非!

春のオーキッド&ボタニカルフェア in サンシャインシティ(豊島区池袋) 4月17日~開催

毎年恒例春のラン展「オーキッド&ボタニカルフェアinサンシャインシティ」(豊島区池袋)が4月17日(木)~4月20日(日)に開催されます
今回はいままでのサンシャイン文化会館ではなくワールドインポートマートビル展示ホールAでの開催になりますのでご注意ください

AQUA FOCUS(大阪府堺市)年に一度の決算セール開催中!

こだわりの仕入れで大注目の熱帯魚店アクアフォーカスさんが年に一度の決算セールをオンラインでも開催中です!
ブセや希少なカラシン、コリドラス、プレコなどが驚きの特価で並んでいますので、是非一度ご確認を!もしかしたら欲しかった子に出会えるかもしれませんよ~
個人的に気になるのはファーム物エキノドルス3株セットでしょうか…ワクワクしますね!
なお、大阪らしく?「特価生体以外でも価格交渉承ります」とのことなので、猛者はチャレンジしてみても良いかもしれません

今週の気になる情報

ADA「NATURE AQUARIUM GALLERY / WELCOME DAY 2025」オンライン予約開始日程変更

ADAギャラリーの観覧会 WELCOME DAY 20256月28日(土)~29日(日)開催)の参加受付予約日が当初の4月11日から4月25日(金)12:00~に変更になりました
参加される予定の皆様はご注意ください

月刊アクアライフ5月号 4月11日~発売

今月のアクアライフの巻頭特集は「メダカの美学」だそうです
新品種が続々と登場するメダカ界の最新情報や育成ノウハウを確認したいですね
その他にはスネークヘッドの最新名鑑や新連載としてエビの増殖講座なども載っているようで、カバー範囲の広い雑誌の良さを感じますねぇ…


「和歌山県 両生類・爬虫類 ハンドブック」PDF版公開!



和歌山県立自然博物館のHPで、「和歌山県 両生類・爬虫類 ハンドブック」が4月8日から公開されています
和歌山県を中心に紀伊半島周辺で記録のあるウミヘビ・ウミガメ類を含めた約60種を、各分野の専門家が解説されています
誰でも無料でダウンロードできるオンライン図鑑になっており、写真も解説も非常詳細で読み応えがあります!
紀伊半島といえば山深い土地も多く日本でも有数の自然豊かな場所ですし、どのような生き物が暮らしいているかを確認できる素晴らしい機会だと思います
一読をオススメします!

ニューギニア島の693種の木本を記載したガイドブック「Trees of New Guinea」公開

ニューギニア島に産する693種にも及ぶ木本を写真や詳細なイラストで紹介する「Trees of New Guinea」が公開されました
ニューギニアの木本といえば、みんな大好き木性シダ、ディクソニアやナンヨウスギの仲間、最近人気のある熱帯ヤシなども載っていますので熱帯植物好きは見ない手はありません!
圧倒的物量でこれを無料で読んでいいのか?と思うこと請け合いです!オススメ!

新着情報

Hyphessobrycon kantoui(カントウイ) WILD タパジョス産


H.kantouiが入荷(日本初入荷?)したそうです。H.heterorhabdusに良く似た赤黒金のラインが入るカラシンですが、ヘテロラブダスに見られる肩の黒点模様が見られないこと、遺伝子の違いなどで別種として登録されたカラシンだそうです。ヘテロラブダス自体が今やレアなカラシンになりつつありますが、とても上品さを感じるいいお魚なので注目したいですね

Hyphessobrycon heliacus(ヘリアクス) WILD “リオ テレスピレス”


H.heliacusは所謂キティテトラとして流通しているカラシンです。見た目はプロキオンに似てますがそこまで激しい性格ではないので飼いやすい魚なのではないでしょうか(プロキオンが特別気性が粗すぎるだけかも…?)
一部の過激なエキノドルスマニアには刺さる産地名リオ・テレスピレス産(タパジョス川水系)なのでタマラナイ!という人もいるのではないでしょうか…笑


コラム

迷宮探訪

「ベタをたずねて三千里:タイ東北部採集記(1)」

お世話になっております。
闘魚庵のけんごです。

カンボジア遠征の記事も書き終わりまして、次はどうしようかな……と思っていたところ「タイ東北部での採集の記事を見たいです!」とネタを頂きましたので、今回からはタイ東北部でのことを書かせていただこうと思います。

2023年2月、私はタイ深南部を訪れとある魚を探していました。
国境付近で未だにテロなどが起こっているちょっと危なめな地域なのですが自然が豊かでとても楽しく行動できておりました。(こちらについてもいつかご紹介できればと思います。)
無事に目的の魚を発見、ホクホクでバンコクに戻りその足でドンムアン空港へ。

ここで日本から来た友人と合流してタイ東北部へ向かいました。



バンコクからウドンタニへは飛行機で1時間くらいだったと思います。
国内移動は本当に楽でいいです。笑

荷物を受け取ったらウドンタニ空港でレンタカーを借りて行動開始!




今回の一番の目的地はブンコンロンなのですが、まだまだ距離があります。
流石にそこまで魚見ないで我慢なんてできないでしょ!ということでアナバスのいそうな湿地を探しながらまったり車を走らせます。

ひたすらに真っすぐで車も殆ど通らないような道を走ること数十分。ちょっとよさげな湿地を見つけました。




ここには絶対いる!と猛ダッシュで準備をして我先にと入水。

数回ザルを入れるとTrichopsisが!


Trichopsis schalleri


タイ東北部ならではの種類、スリーストライプクローキンググラミーです。
「タイ東北部に来たぞ!」って感じでニヤニヤしてしまいます。笑

その後もしばらくザルを入れ続けるとやはり入りました!

Betta smaragdina


ベタ スマラグディナです!本種もタイでは東北部に生息することが知られているベタですね。
今回のターゲットの一種でもあります。

目的の魚を早くも見ることができてしまったので、アナバスに混じってザルに入ってきていた小魚にも目を向けてみることに。

Oryzias mekongensis

こちらもタイ東北部の魚としてよく知られているオリジアス・メコネンシスですね。

このオリジアスの仲間、非常に美しく人気も高い魚であり個人的にも観賞魚としては大好きなのですが採集のターゲットとしては大嫌いです。笑

というのも繊細なために網で掬いあげるとショックで死んでしまったり、擦れから感染症を起こして死んでしまうケースが多いのでとても気を遣う魚なのです。

今回も網でそっと囲い込んでからレンゲで水ごと1匹ずつ袋に移します。

こんなに面倒な魚なのに安いオリジアス(ミヌティルスやダンセナ等)は小売価格で1匹100円前後…。一体現地の人達はどんな魔法を使っているのでしょうか…。笑

と、そんな愚痴をこぼしながら1時間ほど黙々とメコネンシスを袋に移してこのポイントを後にしました。

次回は今回の目的地ブンコンロンでの様子をお届けします!


過去の連載はこちらからどうぞ

著者プロフィール

けんご

原種アナバス専門店「闘魚庵
主催のアナバニスト

アナバス以外にもメダカや水草などの採集も行っており、業界注目度が高い熱帯魚ハンターである


”原種アナバスと呼ばれるグループの魚に魅せられ、闘魚庵という原種アナバスの専門店を営んでいます。

「アナバス全種の繁殖維持」を目標に掲げ、東南アジアをフラフラしながら観察、収集や繁殖などにも力を入れています。”




表紙

ベタ スマラグディナ 'カッパー' 写真提供:Laby Shakeさん

今回の表紙はワイルドフォームベタのブリードを手掛けるLaby-Shakeさんのベタ スマラグディナ’カッパー'です
尾びれに縦幅が出る表現を目指しているとのことで、バランスの取れた体型に映える尾ビレの迫力は素晴らしいの一言です

Labyさんが仰る通り動画で見るとカッパーの魅力はより伝わりやすいかと思います…複雑な金属光沢の煌めきは、まさに目が覚めるような美しさ…!

Laby-Shakeさんは個人HP:原種と華やかな奴の間にいます!!ワイルドフォームベタの情報発信や個体販売などもされておりますので、気になる方は是非コンタクトしてみてください!


ボルネオの植物

Bau,Sarawak




PostScript

パープルバンブーグラス



"走馬看花"

大分春めいてきて植物が一気に動き出してきましたね

毎春植物の芽出しからの成長力は本当に驚嘆します


足元に目をやると、普段何気なく通り過ぎる通勤や通学の道のコンクリートの隙間から、スミレやジシバリが可憐な花を咲かせています

道端の何気ない花々も、園芸からの逸出種であったり、コンクリート舗装される以前にあった植生の名残だったりするわけで、土地柄があらわれるんじゃないかなと考えています

忙しない日常の中で一瞬足を止めて、しゃがみ込んで足元の植生を見てみるのも、春ならではの楽しみではないかなと思います



僕がまだ園児の頃、我が家の周りは田園地帯の名残りで田んぼが多く、近所の畔の一角には毎年可憐なスミレが咲いていました

僕は毎日靴を泥で汚しながら自然に親しんでいましたが、可憐なスミレの花を親にも見せたいと思い、ある日株をシャベルで掘り上げて小さな盆栽の鉢に植え付けて家に持ち帰りました

当然ながらそのスミレは根付くことはなく数日で枯れてしまいましたが、畔で育っている野の花が(子供心には簡単そうに見えたのです)何故うまく育てられないのか不思議に思ったのを覚えています

記憶にある限り、”植物を育てよう”と試みたのはそれが最初だったと思います


先日ふと道端で咲くスミレを見かけて、園児の頃に親しんだスミレと同じ種類であるか考え込んでしまいました

とりあえずあとで考えようと写真を一枚撮り立ち上がってみると、そこはまさに僕が少年の頃に遊んだ畔の側で、いまは造成されコンクリートで舗装された道路で、田んぼはアパートや駐車場へと変わった土地でした

ここがもとは田んぼの畦道だったことを覚えている人は徐々にいなくなり、いずれ忘れられてしまうのかもしれません

でも、スミレはずっと同じ場所で咲き続け、命をつなぎ、この土地の記憶を繋いでくれたら良いなぁ…と、ちょっとセンチメンタルなことを考えました


…とはいえ、同じ種類かは分かりませんが

(green)

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