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マツモ ミャンマー産 |
金曜夜のお楽しみ、Greenジャーナルvol.24 2025年3月1号のお届けです!
Greenジャーナルは水草、熱帯植物、熱帯魚など僕が個人的に気になったモノやイベント、入荷情報などを整理して記録、告知する備忘録的なWeb連載です
日々情報が溢れて残らない時代に、本連載を通じて記録を残す事を試みています
この場を通じて新たな出会いや楽しみ、学びが広がる一助になれれば幸いです
※主にショップや企業のHP情報やツイートを中心に構成していく予定です
個人のツイートでも特に”紹介したい!”と思ったものについてはお声がけさせて頂くかもしれませんので可能であればご協力お願いしますm(__)m
弊blogでは表紙写真をご提供して頂ける方を随時募集しております!
是非皆様の素敵なお写真でご助力を賜われればと考えております
掲載の体裁上、お借りするお写真は縦長にカットさせて頂くことになると思いますのでその点のみご了承ください
よろしくお願いします
今週末注目のイベント
第79回JOGA洋らん展(立川)3月14日~17日開催中
立川市の国営昭和記念公園内にある花みどり文化センターにて、第79回JOGA洋らん展が3月14日(金)~17日(月)まで開催中です
高円宮妃牌や農林水産大臣賞、国土交通大臣賞などの受賞作品をはじめ、全国の生産者や愛好家が育てた美しい洋らん等600点以上が展示されているそうです
また、らんの鉢物、切り花の販売や、栽培セミナー、テラリウム、フラワーアレンジメントの講習会なども(いずれも事前予約が必要)開催されるそうなので、ご興味のある方は是非訪れてみてはいかがでしょうか?
今週の気になる情報
第5回アクアリウムわくわくスタンプラリー(東京近郊10店舗)3月14日~4月13日まで開催中!
毎年恒例?となった都内や近郊のアクアリウムショップでお買い物をして巡るスタンプラリーが開催中です!
今回は10店舗が参加しており、スタンプカードは5店舗ごとに1枚埋まる形になっています
今回から新たにBELEMさん(住吉)が加わり、以前よりも回りやすくなった…かも?
5店舗分埋まったスタンプカードは5月にスタンプを押したお店で使える20%オフのクーポンになるので、この機会に是非行ったことのないお店にも足を運んでみてはいかがでしょうか?
また、5店舗分埋まった方は後日行われる抽選会にも参加できますので、是非チャレンジしてみてください!(今回の景品は豪華で凄いですよ!)
10店舗全てを回られた方は更にオマケがあるという噂も…?
諸々詳細はアクアテイクEさんのblogをチェックしてみてください!楽しみですね!
参加店舗一覧(五十音順敬称略)
Aqua Cenote(豊島区東武練馬)
aqua shop アレンジ(茨城県鹿嶋市宮中)
AQUA TAKE-E(足立区綾瀬)
Aqua Field(台東区浅草)
AQUA FORTUNE(町田市成瀬)
water plants lover(千葉県習志野市津田沼)※3月14日、15日は臨時休業
CAKUMI(渋谷区笹塚)
Green Gallery Gardens(新宿区新宿京王百貨店)
Plants Base(神奈川県相模原市南区相模大野)
BELEM by KOBAYASHI KONCHU(江東区猿江)
キョーリン「パラクリアDHAプラス」発売中
キョーリンのエラ、体表保護フード「パラクリア」に海水魚に必須の栄養素であるDHAとEPAをプラス配合した新製品、「パラクリアDHAプラス」が発売されました
勿論淡水魚に与えても問題ない商品です。キョーリンの実験では、パラクリアには白点病やコショウ病、ギロダクチルスなどの予防に効果があることが証明されています
実際我が家でも使っていますが魚病の類は一切発生していないので、かなり効果があるのではないかと感じています
この餌の良い点は機能も勿論ですが、嗜好性がかなり高いことで、我が家の魚はかなり喜んで食べるのでみていて気持ちがいいです
オススメですよ!
山と渓谷社「科で見分けて楽しむ 雑草観察図鑑」3月18日発売
【発表2】
— 瀬尾一樹@新刊2冊発売!! (@kusanonamaesay) March 6, 2025
なんと、ほぼ同時にもう一冊本が出ます!
山と渓谷社から、3/18に「科で見分けて楽しむ 雑草観察図鑑」を出版します。
街中でも見られる身近な植物を対象に、植物の近い種類をまとめた「科」の特徴にフォーカスした図鑑です。
こちらも予約受付中です!(リンクをリプに繋ぎます) pic.twitter.com/Gyw7wImw86
町中に生えている様々な”雑草”と呼ばれる草を科ごとに特徴をまとめ、どこを見れば見分けられるようになるかを解説した「科で見分けて楽しむ 雑草観察図鑑」が3月18日に発売されます
「キク科は、花がたくさん集まっている」「シソ科は、茎が四角形」など科の共通の特徴を知ることで、種類が調べやすくなるように作られているそうです
38科316種が掲載され、本書によって見知らぬ草を見かけてもなんとなく◯◯科っぽい!と分かるようになる素敵な本だそうです
ありそうでなかったタイプの図鑑なので読んでみたいですね!
新着情報
今週はなんといってもRIOのスラウェシ便の水草の入荷ですね!
かなり状態の良いO.メセンテリウムが入ってきたので、水草マニアの皆さん是非チャレンジしてみてください!
また、待ってる人はずっと待っていたトランペットニムフォイデスが久々の入荷、更にスラウェシ産ポタモゲトンが初入荷となっています!他にも陸上植物もいくつか面白そうなのが来ていてかなり熱いと思います!
スラウェシ便来ました!
— e-scape (@e_scape_sakado) March 13, 2025
オテリア メセンテリウム 8980円
トランペットニムフォイデス 5800円
ポタモゲトンsp.スラウェシ 2本1980円
詳細はツリーをご確認ください!
YouTubeライブでも取り急ぎ紹介していますので合わせてご覧ください。
※今回は通販、取り置き不可ですhttps://t.co/n6lcjaZaPH pic.twitter.com/rRqD4A9YMF
横浜の特選熱帯魚専門店アクアルミエールさんにバルブスヤエが入荷したようです
何年ぶりの入荷なのか分かりかねますが、今後も続くようなら楽しみですね…!
wild jae pic.twitter.com/PD7XKnhKT9
— AQUA LUMIERE (@aqua_lumiere) March 13, 2025
コラム
クロアチアの水草事情とEUファーム裏話
先月、クロアチアを訪れる機会があったので恒例のショップ巡りに興じました。
クロアチアはイタリア半島のふくらはぎの反対側にある国です。有名な観光地といえば魔女宅の舞台となったドブロブニクが思い浮かびますね。
私が訪れたのはザグレブという内陸に位置するクロアチアの首都で、地中海の陽気さをイメージしていた私としては、常に霧がかっているわ、寒いわで期待を裏切られました。雰囲気があってよかったですが……
位置的には南ヨーロッパですが、東欧っぽさもあり西ヨーロッパと比較すると物価は安く、夜一人で歩けるくらいには安全です。ほぼ英語が通じます。haveをヒャブと発音するので、ちょっとロシア英語っぽい感じでした。そして人がでかい。ミルコクロコップの話でおじさんたちの心を掴むことができますので、行かれる際はボブサップ戦を予習しておくと良いでしょう(笑)
ちなみに飯は旨いです。ガリみたいな酢漬けを朝から食べていたので日本人のお口とは親和性が高いのかもしれません。
クロアチアに植物のイメージはあまりなかったのですが、クロアチア通の方から聞いた話ではクリスマスローズの原種などが結構あるらしく、冬でなければ山での散策も楽しそうです。いずれにせよ、冬行くとこじゃないです(笑)
さて肝心の店巡りですが……なんと!首都に水草がおいてある個人店は一つしかなかったんですねぇ……事前予習では何店舗かあったのですが、どうやら2020年の地震の影響で個人店はほとんど店を閉めてしまったとのことです。
日本人なら深く頷けるかと思いますが、アクアリウムと地震の相性は最悪ですね……残念だなぁと思っていましたが、ここの店主が相当分かっている人だったので、素晴らしい意見交換を楽しむことができました。個人店のフィロソフィに触れるのが楽しいという感覚は国を選びません。
さてヨーロッパ全般に言えることですがこの手の個人店は日曜日はやっていません。土曜も早く閉まります。ほぼほぼ平日しかやってない場合もありますが、日本と大きく異なるのは開店時間です。日本の個人店はだいたい昼くらいから開店しますが、ヨーロッパの店はバリバリの朝型で8時くらいからやってますし、夜も遅めです。しっかりとタイムマネジメントすれば、出張中にふらりとよることは安易です。
20年位前が一瞬頭をよぎりますが、首都のど真ん中に個人のアクアリウムショップはありません。たいていちょっと離れたところにありますので、メトロや路面電車、バスを駆使するのが一般的です。ローカルの公共交通機関のアプリで支払いが可能になっているところが多いので事前に調べておきましょう。
ショップ内の水草管理についてですが、これはヨーロッパ全般に言えることですが、水の硬度がバリカタなので水槽に入っているポット水草は棒になっていることが大半です。この辺はヨーロッパの水草ファームの大半がTCに舵を切った大きな要因なのではないかと思っています。ちゃんと水草やっている店は一本くらいは純水から水づくりをした水槽がありますので、本気度を知る良い指標になるかと思います。
基本的には埼玉の店の管理方法と同様、あまり水替えをしないというのがポイントのようです。一方で水上管理するという方式もよく見られます。ガラケージにウォーターフォールがついた什器(DoAqua製品にガラスの扉をつけたやつ)で管理しているケースもあります。
主に中にはサトイモ系の水草が並んでいます。見慣れないタグがみられると思いますが、こちらはInteraqua floraというハンガリーの水草ファームです。
一方でこちらのTCカップはポーランドのaqua artというファームになります。日本では見ることができませんが、ハンガリー、ポーランド、チェコといった西ヨーロッパではあまり見られないものが流通しているようです。
店主曰く、Tropicaやデナリーのものより安くて量が多いとのこと。オリジナリティのあるものだとHottonia inflataでしょうか( ホントに?)。
BuceだとUlyssesやらachiles greenなどKN便由来と思われるブセが何種類かこの手のファームから出ていました。店主曰くBuceを積極的に輸入していたのはチェコのファームらしく、当時、彼も100種類くらい入手したと言っていました。
もしかしたら昨今日本に輸入されるTCブセの元ネタはこのチェコのファームに入ったものではないのかなと思ったりします。
またチェコのファームといえばRataj便が思い浮かびますが、チェコは地熱が使えるらしくエネルギーコストを相当抑えられるそうです。人件費も安いため水草の価格が抑えられているとのことでした。店主はよくそのファームに買い付けに行っていたらしいのですが、某有名ファームの担当者もよくこのファームにきており、彼らは価格の安いチェコのファームで買い付けた植物をばらして自施設で大きくして高額で売っているんだと言っていました。面白いですね(笑)。
一方で日本でよく見かけるようになったインドのナーセリーSreepadmaはまだEUに進出してきておらず、店主は早く来てほしいと言っていました。Tropicaなどから出ているTCブセは価格据え置きで日本の半額くらいです。この辺はないものねだりですね。
EUにおける水草キープレイスはチェコっぽいのでいつか巡ってみたいものです。チェコ出張ないかな(笑)
…続く。
著者プロフィール
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White moon |
行動派水草ハイマニア
面白い水草を求め日本のみならず世界を東奔西走。その収集力と育成技術、情報量の多さは計り知れない。
”草を求めてあっちにフラフラこっちにフラフラ。そろそろアジアをぶらつきたい。得意技は瞬間移動。”
表紙
マツモ ミャンマー産(Ceratophyllum sp.)
ミャンマーに産する赤くなるタイプのマツモである。マツモsp.'インレー’と呼ばれる物と同じ……はず?
インレー湖は琵琶湖同様の古代湖と呼ばれる100万年以上前からある湖であり、レッドフィンレッドノーズやミクロラスボラエリスロミクロン、ミクロラスボラルベスケンス、インレキプリスアウロプルプレアといった小型美魚の故郷として名高いが、水草も本種をはじめ、ロタラ'インレー'やニムフォイデスsp.'インレー'など美しい種類が多いように思う
インレー湖産とはいえ育成については普通のマツモと変わらない(≒多少魚がいる水槽の方が育ちやすい)と感じるが、マツモに比べるとなんとなくヤマトヌマエビの食害に遭いやすい印象があるので注意が必要かもしれない
赤くなるマツモは本種以前より、メキシコ産とペルー産が流通しているが、これらと混同すると厄介なので両方お持ちの場合は注意が必要である
ボルネオの植物
Padawan,Sarawak |
Postscript
今週はイベントは少ないですが、トランペットニムフォイデスやバルブスヤエなどの数年ぶりの入荷がありなかなか賑やかな感じになりましたね
個人的には現地便で入ってきた希少な水草や魚をなるべく維持して殖やして未来に繋げていけたらいいなぁと思ったりします
(green)
エキノドルス特集に寄せて
日本のエキノドルス史を振り返る時に、2010年にAzulAquariumの甲斐氏が南米アルゼンチンに飛び、現地から直に深緑系のエキノドルスを採集してきた業績は重要であろう
前回のまささんの記事にもあるように、当時の日本においては主にヤフオクを舞台にロカリティ詐称や捏造が横行しており、新産地のエキノであっても真贋が疑われる悲惨な状態であった(ブセがまさにいま同じ歴史を繰り返している)
そんな中、甲斐氏は直接南米に飛び、現地から数種の深緑エキノドルスと、後にNEWラージパールグラスとして世界を席巻する新種の水草を持ち帰ってきた。
個人的には快刀乱麻を断つ偉業だと思う
そんな甲斐氏に由来するエキノドルスのうちの一つがこのMontecarlo-1である。
ウルグアイエンシスに近い強健な性質を持ちながら、ホレマニーグリーンのような深緑を併せ持つ素晴らしいエキノである
育成は容易で姿が美しく、更にかなり積極的にシュートを出して子株を作るという非の打ち所のない草であり、多くの人に一度は手にして頂きたいエキノの一つだと思う(殖えやすいおかげで価格も落ち着いているのも嬉しい)
甲斐氏の現地動画もご覧頂くとより魅力を感じられるでしょう
…といった感じの文章の寄稿を3月28日公開予定のエキノドルス特集のために募集しております!
締め切りは3月21日です(多少遅くなっても大丈夫です!)奮ってご参加ください!
また、エキノだったらこんなネタあるけどどう?という企画持ち込みも大歓迎です!お待ちしております!!
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