ホワイトネオンテトラ |
写真提供:あまみやさん
金曜夜のお楽しみ、Greenジャーナルvol.21 2025年1月4号のお届けです
Greenジャーナルは水草、熱帯植物、熱帯魚など僕が個人的に気になったモノやイベント、入荷情報などを整理して記録、告知する備忘録的なWeb連載です
日々情報が溢れて残らない時代に、本連載を通じて記録を残す事を試みています
この場を通じて新たな出会いや学び、楽しみが広がる一助になれれば幸いです
※主にショップや企業のHP情報やツイートを中心に構成していく予定です
個人のツイートでも特に”紹介したい!”と思ったものについてはお声がけさせて頂くかもしれませんので可能であればご協力お願いしますm(__)m
ただいま表紙画像ご提供募集中です!
Greenジャーナルでは現在表紙写真をご担当して頂ける方を大大大募集しております!
わが家の表紙用写真ストックが底を尽いています_(:3」∠)_
是非皆様の素敵なお写真でご助力を賜われればと考えております
掲載の体裁上、お借りするお写真は縦長にカットさせて頂くことになると思いますのでその点はご了承頂ければと思います
一回限りのご担当でもありがたいです。ぜひぜひお気軽にお声がけ下さい
今週末注目のイベント
第51回埼玉洋らん展(さいたま市北区)1月26日(日)まで開催中
埼玉洋らん会が主催する、第51回埼玉洋らん展が、さいたま市市民の森・見沼グリーンセンター にて1月26日(日)まで開催中です。丹精込めて育てられた洋ランの数々や、余剰株の分譲、交配や種子の収穫、培地の作り方、無菌播種の方法などの踏み込んだ育成相談などもできるそうなので、ランにご興味のある方は是非ご参加されてみてはいかがでしょうか?
東海フラワーショウ2025(東海市) 1月25日から29日まで開催
ランのまち東海市の市政55周年を記念し東海フラワーショウ2025が東海市芸術劇場1階で1月25日(土)から29日(水)まで開催されるそうです
ランは勿論ですが、展示協力としてヒーローズピッチャープランツ、伊藤蟻植物農園、座間洋らんセンター、長久園、法花園、サトウ園芸、太陽園芸、Blue Earthと錚々たるメンツが自慢の逸品を展示されているようです
食虫植物やタンクブロメリア、ビカクシダ、蟻植物、パンジー、苔テラリウムなどの展示も多岐にわたっているようで、植物全般に興味のある方には楽しいイベントになるのではないでしょうか?
特に土日はワークショップや即売イベントもあるようなのでご興味のある方は是非!行ってみたい!
東京苔展3(板橋区) 2月4日(木)から開催
苔テラリウムの専門店道草さんが主催の東京苔展が板橋区立熱帯環境植物館にて、2月4日(火)~3月2日(日)まで開催されるそうです
見所は15人の苔テラリウム制作者が「東京コケのある景色」をテーマに手掛けた苔テラリウム作品や身近なコケを撮影した写真展示など、2月8日には苔の専門家を集めたトークショーなどが開催されるそうです
板橋区立熱帯環境植物館の常設展示も素敵なので、お近くの方は是非遊びに行ってみてはいかがでしょうか?
世界ラン展-花と緑の祭典-(文京区)2月5日から12日まで開催
毎年恒例最大規模のラン展、世界ラン展が東京ドームシティプリズムホールで2月5日(水)~12日(水)まで開催されます
国内外の様々なランに関わる業者やメーカーが参加する大規模イベントで、日本大賞が選出されるイベントでもあります
ランのトレンドの最先端を見ることができるイベントなので、遊びに行かれてみてはいかがでしょうか。ちなみに前売り券、またはアフター5チケットがお買い得でおすすめです
今週の気になる情報
中央大学 西表島近海の渦鞭毛藻から発見された抗がん物質の合成に成功
沖縄県西表島近海由来の渦鞭毛藻から発見された海洋天然物「イリオモテオリド-1a」は、複雑な分子構造と強力な抗がん作用が注目されていましたが、その立体構造の解明については17年もの間、数多くの研究グループが挑戦してきたそうです
この度、世界で初めて中央大学理工学部研究室の研究によってイリオモテオリド-1aとその天然同族体イリオモテオリド-1bの構造決定と化学合成(全合成)に成功したそうです。この手法によって新たな天然物創薬やケミカルバイオロジーなどの研究領域での革新的な化合物の発見・創出が期待されるとのことです
絶滅した「世界最大の飛べないナナフシ」、20km離れた島で再発見、再導入へ
オーストラリア近海に浮かぶ孤島、ロードハウ島にはいくつかの固有種がいましたが1915年に船からやってきたクマネズミによって5年後にはその大半が絶滅させられたとされていました。そんな固有種の一つであるロードハウナナフシという昆虫が2017年に近隣の岩礁で再発見され、現在はメルボルン動物園の保護によって増殖された個体群を自然下に再導入するために島内のネズミを全駆除したそうで、野生復帰が楽しみですね
伊藤蟻植物農園のLA便FPA苗がADA Labに入荷!
ペルー、イキトス原産のアリ植物が入荷いたしまた。
— ADA LAB (@ada_laboratory) January 24, 2025
・Tococa sp.
Iquitos, Peru (LA1123-06) (FPA)
・Tococa sp.
Iquitos,Peru [LA1123-08) (FPA) pic.twitter.com/nCaGB4nQKw
ADA LAB TOKYOに新入荷としてLA便の長谷さんが採集し、伊藤蟻植物農園にてFPAとして委託増殖されたTococa2種が販売されるようです
FPA(First Plants Advantage)については前々回くらいのジャーナルでも触れましたが、採集者が見つけてきた植物を伊藤蟻植物農園さんで増殖し販路を使って販売することで売上の約半分を採集者に還元するというシステムで、希少な植物をプロが育てる事によって安定的に供給ができ、また増殖株の流通において採集者に直接利益があるというWINWINな方策かと思います。その先進的な試みにADA LABが協力するというのは良い流れではないかなぁと個人的には思います
天野尚写真集「アマゾン水中」発売 1月30日出荷予定
— アクアデザインアマノ ADA (@ADA_Japan) January 24, 2025
2015年に逝去された天野尚氏の没後10年追悼企画の一環として新たに写真集が発売されるそうです。天野氏が生前アマゾンに通って撮影された水中写真が中心になるそうです。アクアジャーナルやアクアライフに寄稿されていたものも含まれていると思いますので、貴重な写真がまた見られるのは嬉しいですね
ピクタ「自然農による稲作塾」(君津市)2月15日に開催
4月より、開講予定の「自然農による稲作塾」
— ピクタ (@picuta1) January 23, 2025
2・3月はプレ開講につき
参加無料😊
次回開催:2月15日(10:30-15:00)
集合:君津市森林体験交流センター
東京駅と千葉駅から直通バスあり(久留里城三の丸跡で下車)
人の営みが
生き物達も育む
そんな世界を一緒に作りましょう!
参加希望者はDM下さい。 https://t.co/irYpAnqml3
園芸や園芸資材、農業など植物に関わる様々な楽しみを提案するメーカー、ピクタさんが君津市の里山で自然農による稲作塾を始めるそうです
本来は4月から開始なのですが、2月3月についてはプレ開講で無料で参加できるそうですよ!
在来の生態系を活かしながら行う現代的な稲作について学ぶ貴重な機会になりそうです
ご興味のある方は是非!詳しくはピクタさんにお問い合わせください…っていうか僕が行きたいわ
新着情報
ブルーメタルフラッシュテトラ(Hemigrammus sp.)
毎度ながら新着ではありませんが、以前から混じりで来ていた珍カラが単体でまとまった数入荷したそうです!パッと見はヘッドアンドテールライトテトラ(Hemigrammus ocellifer)をスリムにしたような印象ですが、体表がブルーに煌めくというなんとも贅沢なカラシンです。水槽で群泳させたら映えること間違いなしですね!
動画だとより美しい…!
ほんまに30匹来た😂😂
— アジ@アクアフォーカス(AquaFocus) (@aji_aquafocus) January 24, 2025
ブルーメタルフラッシュテトラの名の通り、青く輝きます🤩🤩 pic.twitter.com/zGK65qMfS9
毎度ながら(以下略)ワイルドのアエネウスです!赤コリでおなじみの子ですがやはりワイルド個体は一味違って見えますね…個体差も結構あるようでこれはお好きな人には刺さるんじゃないでしょうか…動画も是非…(アクアフォーカスさんに頼りっきりですね今回)
パンタナル産コリドラスアエネウス!
— アジ@アクアフォーカス(AquaFocus) (@aji_aquafocus) January 24, 2025
個体によって黒の模様の面積が違いますね👀 pic.twitter.com/urlzi2nBqD
コラム
ベトナムの珍草を求めて〜④〜
前回は多くのランを見ることができた。
今回は沢から逸れ、標高を上げていくところからだ。現在の標高は約2,000mあたりである。
Sonerila plagiocardia |
すぐに現れたのはお馴染みのSonerilaの一種、S. plagiocardiaである。
以前中国より輸入を試みたが失敗してしまった。この時はまだ初日だったため、枯死する恐れが高く未採取。緑地に赤い葉脈で大変美しい。いずれ導入するつもりだ。
Anoectochilusの仲間 |
今度はAnoectochilusの仲間が落ち葉の中から姿を現した。地味な色彩だが、マットな質感に白い線状の模様葉目を惹いた。
コケシノブの仲間 |
そこから樹幹に目をやると、コケシノブの仲間、Crepidomanesだろうか。Hymenophyllaceaeの属は疎いのでわからないが、なかなか美しい種が多く気に入っている。
Dipterisの一種の群落 |
Selliguea rhynchophylla |
Barbellaの一種 |
Melastomaの一種 |
他にもDipterisの一種(D. chinensis?)の大群落、Selliguea rhynchophyllaの塊、樹上から垂れ下がるBarbellaの一種、花を咲かせているMelastomaの一種などたくさんの植物を目にすることができた。
著者プロフィール
ねめ-大竹洸希- |
珍草屋Plants-Axisの代表を務める。
サトイモ科テンナンショウ属を中心に、山野草や水草、熱帯植物、乾燥地帯のものや球根植物、木本など多岐にわたる植物を扱っている。
夜型人間でありかなりのこじらせ系厄介オタクである。
表紙
ホワイトネオンテトラ(Paracheirodon innesi var. ’White’)
皆さんは改良品種はお好きだろうか?
ご存知の通り?僕は珍カラ少年だったこともあり、長いこと原種優先、ワイルド個体こそ至高という思考であり、そういう嗜好であった
とはいえ当時から白コリ(今回新着で紹介したCo.アエネウスのアルビノ品種)も飼っていたし、ブリリアントブラックネオンやアピストのカカトゥオイデストリプルレッドなども飼っていたことがあるので、改良品種が嫌いというほどではなかったように思う
その価値に気がついたのはわりと最近のことで、きっかけはエキノドルスの改良品種群を振り返っていた時だった
AquaPlantsというMPJ発行の水草雑誌があるが、その3号にドイツやオランダの水草ファームの取材があり、当時作出間もない様々な改良エキノドルスが載っており、Zoologicaのオーナーのインタビューに
「名前負けしてしまうような品種は作りたくないからね。自信を持って手をかけてきた”作品”を送り出しているつもりだよ」
という言葉があり、そのクラフトマンシップにいたく胸を打たれたのだ
今ある改良品種の多くも元を辿れば誰かが美しさを見出したものであり、その思いを汲み取ってみるのもまた一つの楽しみなのかもしれないなと、最近は思っている
さて翻ってホワイトネオンテトラである。いわゆるRREAではなく目まではアルビノにしなかったことによって眼球周りの青い色素が際立ち、白い身体に入る淡いネオンの光は想像で”見た”モルフォ蝶のような儚さがある
性質は温和で水草水槽でも非常に映える、それでいてうるさすぎない品のある存在感がある作出家のセンスを感じる筋の良い魚だなぁと感じることうけあいである
(green)
ボルネオの植物
PostScript
Rotala rotundifolia ‘Spiky’ |
来週には世界らん展があるようです。年末年始を越してまたイベントが増えてきましたね
毎回思うのですが、週末のイベント情報といいつつ次週金曜日までの間に始まるイベントについて果たして週末扱いで紹介していいのか悩みながら掲載しています
多分その方が便利だろうと思ってやっているのですが、皆さんはどう思いますか?
新着情報の更新についても悩ましく、最近は金曜日に良い魚が入ってくることが多いので、編集しながらTwitterを眺めて書いている事が多くバタバタしがちです
いっそのこと木曜日更新にすればもっと楽になれるのだけれど、僕に限らず皆さんもギリギリで生きていると思うので、諸々の情報を見るなら土日前の金曜日が良いかなぁと思っていたりなんだり
バカの考え休むに似たりで詮無い事を考えているのです
緊急告知
3月の後半に弊ジャーナルにてエキノドルスの特集を組む予定なのですが、その際に掲載するお写真や文章を募集したいと考えております
テーマは「私の好きなエキノドルス」
エキノドルスの思い出やエキノへの熱い思いや、お気に入りのエキノドルスのお写真(我が子自慢的な)などをドシドシとDMにお送りいただけたら嬉しいです!
コラム執筆陣やショップ店員さんへのインタビュー、育成情報や幻のエキノの写真まで…丸々エキノ一色の特集にしようと考えておりますので、是非皆さんのお力添えを頂ければと思います
よろしくお願いします
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