ハイフェソブリコン コペランディ |
金曜夜のお楽しみ、Greenジャーナルvol.16 12月3号のお届けです
Greenジャーナルは水草、熱帯植物、熱帯魚など僕が個人的に気になったモノやイベント、入荷情報などを整理して記録、告知する備忘録的なWeb連載です
日々情報が溢れて残らない時代に、本連載を通じて記録を残す事を試みています
この場を通じて新たな出会いや学び、楽しみが広がる一助になれれば幸いです
※主にショップや企業のHP情報やツイートを中心に構成していく予定です
個人のツイートでも特に”紹介したい!”と思ったものについてはお声がけさせて頂くかもしれませんので可能であればご協力お願いしますm(__)m
今週末注目のイベント
オーキッド&ボタニカルフェア2024 in 東海市12月21日、22日開催
オキボタでおなじみの蘭と植物の即売会イベント「オーキッド&ボタニカルフェア」が愛知県東海市で21日(土)と22日(日)に開催されます!
出展は約30社と少なめながら、クリスマスセールなども開催されるようですよ!無料で入れるイベントですのでご近所の方はお気軽に是非!
今週の気になる情報
第五回 天下一植物界が2025年5月24-25日,5月31-6月1日に開催決定!
第五回 天下一植物界の開催が5月24-25日,5月31-6月1日で決定となりました。会場は前回と同じくHDC神戸です。皆様どうぞよろしくお願いいたします。#天下一植物界2025
— 天下一植物界 (@no1plantae) December 19, 2024
第五回目となる天下一植物界の開催が来年5月24、25日と5月31日、6月1日と2週に渡ってHDC神戸(今年の会場と同じ)にて開催されることが決定しました!
日本中のジメジメマニア垂涎のイベントです!楽しみですね!
ADA ガーデンスタンド600/900発売
古のADAファンには馴染み深い水槽台「ガーデンスタンド」の60cm水槽サイズと90cm水槽サイズが発売開始されました!
塗装をガンメタカラーに変更、900サイズはソーラーRGB用のポールを取り付ける固定金具があらかじめ溶接されているそうです
全体的に現在主流のADAグッズとの親和性を高めたデザインになっていてクール感が増しましたね!価格が結構高くてビックリしますが、ADAファンの方は是非!(専用ぶら下げ棚も後ほど追加されるそうです
今年で十年目、上皇陛下のお誕生日12月23日にハゼの画像を色々投稿する祭り開催予定!
毎年恒例、12月23日にハゼの画像をTwitterに放流するネットイベントのお知らせです
餅さんが趣味で毎年されているイベントで、ハゼの研究者として知られる上皇陛下のお誕生日にタグ「#上皇陛下のお誕生日なのでハゼの画像を貼る2024」と共にハゼ科魚の画像をTwitterに沢山アップロードするイベントです
なんと10年も続けているそうなので見覚えがある方もいらっしゃるかも?
ハゼ科のお好きな方は是非ご自慢のハゼ画像をアップしてみてはいかがでしょうか?
新着情報
Potamogeton linguatus (ポタモゲトン リングアタス)
Potamogeton linguatus
— ねめ@毒イモおぢさん (@nemesis_bone) December 19, 2024
Los Lagos, Chile: MMA便
南米チリからやってきたポタモゲ。
採取後/輸入してくださったMARTIAL PLARTSさんには感謝しかありません。 pic.twitter.com/K7gHP2kmI0
チリに採集旅行に出かけていたMARTIAL PLARTSさんが採集して持ち帰ってきたアルゼンチン、チリ、フォークランドに分布する珍ポタモゲトン(ググってもほとんど情報が出てきません!)
当連載でもおなじみ珍草屋のねめさんがオーダーしていたそうです
南米のポタモゲというだけでかなり珍しいですが、分布域はかなり寒冷地のはずなので日本の冷水性ポタモゲに近い感じになるんじゃなかろうか…これから成長が楽しみですね!
Synodontis longirostris (シノドンティス ロンギロストリス)
【入荷情報】
— ベレンBELEM by Kobayashi Konchu (@BELEMkobayashi) December 18, 2024
シノドンティス・ロンギロストリスの極美個体がコンゴ便にて久しぶりに入荷しました‼️
シノドンティスの最大種で、現地では1メートルを超える記録を持つモンスターナマズです‼️
やっぱり大型ナマズ最高です😃#シノドンティス#ロンギロストリス#ベレン#BELEM#小林昆虫 pic.twitter.com/4YQIPZ7QMy
毎度おなじみ新着というわけではありませんが…
水玉模様のシノドンティスといえば小型種のアンジェリカスがおなじみですが、こちらは現地で1m前後にまで成長するという大型種です!
かなり大きなヒレを持つため相当な遊泳力があると思われますが、大きくて美しいなんて最高じゃないですか…?
コラム
「hubになりたい」
もうすぐ年の瀬の足音が聞こえてくる12月の後半、9月から週刊で初めたこの連載ももう16回目(キリが悪い)を迎える。ここでもう一度この連載の意義というか意味というかを考えてみたいと思う
僕がこの連載を初めたのは毎度冒頭にも書いている通り、Twitter等ネット空間に日々溢れる熱帯魚や水草、熱帯植物に関する情報が多過ぎて、自分の衰え始めた記憶力ではフォローしきれないなと感じたものの、そういった情報をまとめたポータル的なものが見当たらなかったため備忘録を作ろうと思ったことがきっかけである
自分の備忘録としてまとめるためにこの連載を始めたわけだが、”せっかくならここに読み物があれば僕以外の人が見ても楽しめるものになるのではないか?”と、個人的に話を聞いてみたい方にお声がけをして、コラムという形で連載をお願いし、現在の体裁になっている
この連載のタイトルはADAの”アクアジャーナル”という広報誌をモデルとしている。アクアジャーナルは今でこそADAの水景クリエイターのレイアウトや商品紹介を主とした広報誌の体裁のこじんまりとした小冊子であるが、天野尚氏がご存命の頃は水草レイアウトだけでなく、天野氏の興味や美的センスに基づいた、レイアウト、生き物、アクアリウムに関わる科学や歴史、海外の最新の知見、洋書の邦訳、外国人研究者の連載、海外のイベント事情、著名研究者による水草や熱帯魚の自生地の情報などを集めた総合的なアクア情報誌として、多岐に渡り、未知に満ちて、毎号隅から隅まで夢中になって読み耽ったものだ
Greenジャーナルはそのアクアジャーナルをモデルにして…とはとても言えたものではないが、備忘録に加えて僕の興味の赴く内容をなるべく網羅的に押さえたいと思いつつ、こぼれ落としながら連載をしている
いわば一人でやっている"ごっこ遊び"(同人活動?)なので、僕の狭い狭い興味や価値観の範囲でしか情報を集められず、改めて天野尚という人物のスケールの大きさと、自分の人間的小ささを感じる毎日である
とはいえ、連載を続ける中で知り合ったコラムの連載者や写真をご提供頂いている方々は、間違いなく日本でも屈指の独自の視点・情報を持つ濃い趣味家、スペシャリストであり、ただの熱帯魚趣味のおじさんがそういった方々のご好意に甘え、その知見や貴重な資料を提供して頂いている事は本当に僥倖だと思う
僕一人ではとてもカバーできない範囲の専門的な知見、フレッシュな情報など、文字通り多角的な視点が入ったおかげで、読み物としてのクオリティは格段に上がっていて僕の力の何倍も魅力のある媒体になっていると思う
(というか僕が読みたい情報を持ってる方に書いてもらっているので、そんな贅沢な事はなく、毎号原稿を一番楽しみにしているのは僕自身である)
よくTwitterでも書いているけれど、僕自身はこの連載を通じて何者かになりたいとか得をしたいという事は特に考えていない(コラムをお願いしている方に原稿を書いて頂けるのは役得であるが)。
願わくば、Greenジャーナルがそういった魅力的な執筆陣の情報を求めている読者と、執筆陣との橋渡しの場(hub)になればとだいそれた事を考えたりしている
(green)
表紙
ハイフェソブリコン コペランディ(Hyphessobrycon copelandi)
コペランディはいにしえの珍カラボーイ(珍しいカラシンが病的に好きな少年)にとっての憧れの魚の一つである
透明がかったピンク~飴色の体色、幅広系のカラシンにしてはやや細身の体型に目一杯のハイフィンな背ビレと尻ビレという、他のカラシンとは明らかに違う抜きん出た特徴を持つ魚である(ロージーテトラとちょっとだけ似ているけど)
珍カラボーイであった僕は主にネグロ川流域に産する珍カラシンを集めることに取り憑かれていて、ネグロ川産のカージナルテトラが入荷する度にその中に混じったワイルドの珍カラを抜きに行く(”混じり抜き”という)のに夢中になっていた
当時の僕のフィールドは町屋にあった日本水族館(現トロピランド町屋店)であり、2週に一度はお店に通い、カージナルをはじめラミーノーズやグリーンネオンなどのワイルド便のカラシンの水槽をかじりつくように見つめ、混じった魚を見つけては店員さんに抜いてもらったものである(今思えば迷惑客だったと思う)
カージナルにはコペラナッテリィなどのコペラ類やヒアニュアリィテトラなどが混じることが定番で、稀にスティクタス、ダータテトラ、ホタルテトラ、赤目金線テトラ(ゴエッセイ)、赤目赤線テトラ(コエルレウス)などなど他とは違う見慣れない魚を見つけると小躍りをしたものである。
未知の魚を見つけた時の歓びは、砂金採りのパンニングをして砂利の中から砂金の粒を見つけるのに近いのかもしれない(カージナルは砂利ではないが)
中でもコペランディは本当に希少な魚の一つであり、混じり抜きを趣味とする珍カラ収集家の中でもこの魚を追い求める人は多く、しかし手に入ることはまずない、珍カラ趣味家の間でも特別な魚であったと思う
僕自身も混じりで抜いたのは2匹だけであり、後年単独で輸入されるまでは本当に幻のカラシンであった(今じゃどこでも買えますがホタルテトラもそんな魚だったんです)
育成については特に難しいことはなく、まとまった数を泳がせるとフィンスプレッティングでその魅力的なヒレの長さを味わう事ができる。派手さはないが飼い込むと身体が徐々に飴色に染まっていくので長年付き合う楽しみもある素晴らしいカラシンである
後年ドイツ人の熱帯魚趣味の人と話をする事があり、コペランディの話をしたところ、彼の国でも幻のカラシンとして扱われていて、やはりカージナルテトラの混じりを探したという話を聞いて、”珍カラボーイは世界中にいたんだ…”と民族を超えた連帯を感じたものである
ボルネオの植物
Postscript
Ludwigia sedoides |
今回は年末ということもありほぼ一人の内容になってしまいました
ちょっとしたトラブルもあり、若干ボリュームが薄めになってしまっているのは否めないかな…
普段が出来すぎなのかもしれません。
一人だからできること、一人だとできないことを色々と感じる連載ですが、今後ともよろしくお願いします
募集
Greenジャーナルでは表紙の写真をご担当して頂ける方を大大大募集しております!
わが家の表紙用写真ストックが底を尽きました
是非皆様のご助力を賜われればと考えております
掲載の体裁上、お借りするお写真は縦長にカットさせて頂くことになると思いますのでその点はご了承頂ければと思います
ありがたいことに複数の方にお声がけを頂いておりますが、まだまだ絶賛募集中です!
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