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インドゼブラシュリンプとヘテランテラsp.パラグアイ |
金曜夜のお楽しみ、Greenジャーナルvol.13 11月5号のお届けです
Greenジャーナルは水草、熱帯植物、熱帯魚など僕が個人的に気になったモノやイベント、入荷情報などを整理して記録、告知する備忘録的なウェブ連載です
日々情報が溢れて残らない時代に、本誌を通じて記録を残す事を試みています
この場を通じて新たな出会いや学び、楽しみが広がる一助になれれば幸いです
※主にショップや企業のHP情報やツイートを中心に構成していく予定です
個人のツイートで特に紹介したい!と思ったものはお声がけさせて頂くかもしれませんので可能であればご協力お願いしますm(__)m
今週末注目のイベント
ミニボタ(池袋)12月1日(日)まで開催中!
ラン&熱帯植物即売イベントオーキッド&ボタニカルの小規模開催版が「MiniBota」として池袋サンシャインシティ展示ホールDで12月1日(日)まで開催中です!
蘭、山野草、食虫植物、古典植物、多肉植物、観葉植物、珍奇植物など人気の植物が沢山集まります!
今年の秋のオキボタは約60業者、今回は約30業者と半分ですが、国内有名ナーセリーをはじめ、エクアジェネラ、ムンディフローラなどの海外業者もしっかり参加しているので見どころがぎゅっと凝縮されていそうですね!
水草に強い名東水園リミックスみなと店(名古屋市)でビーシュリンプと水草の販売イベントが12月1日(日)に開催されます!
シュリンプは勿論ブセ抽選販売も熱いですね!東京からAQUA FORTUNEさんが出張参加されていますので、面白い草が沢山あると思います!
ということで、早速本日から開催のミニボタを見に行ってきました!
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24秋のオキボタと同じ場所です |
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蘭はもちろん! |
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ビカクシダも! |
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アンスリウムも! |
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タンクブロメリアも! |
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食虫植物も! |
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多肉植物も! |
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サトイモも! |
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園芸植物も! |
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ジュエルオーキッドも! |
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良く分からない植物も! |
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大盛況でした… |
いつものオキボタの半分のスケールなので30分もあれば1週できるかな?という感じで周りやすかったです。ハコのサイズに対して人の入りは普段とそんなに変わらないので若干混雑してる印象でした
やはり園芸分野は参加する人の数も性別も年齢層も幅広く、アクア系イベントとは一味違うなあと感じます
蘭がメインとはいえ面白い植物が沢山、お手頃な価格で並んでいるのでついつい摘んでしまって危険ですね…笑
毎度のことですが知らない草の洪水で脳がパンパンになります_(×3」∠)_
今週の気になる情報
ピクタ固まる君発売
ピクタの造形素材シリーズの新商品固まる君が発売されました
これまでの造形素材と違う点は、一度完全に乾燥させると固まって水をかけても溶けないという性質
石組みレイアウトの隙間埋めやパルダリウムの立体構造の造形などに便利そうです
また、乾燥後は水に沈めると構造は溶けないものの、内部に含まれる腐植質がゆっくりと水に溶け出すそうで、とても面白い素材だと思います!
生物多様性をクッキーで表現「アマゾンいきものクッキー」発売
岐阜大学の生態学者向井教授とアクア・トトぎふ、クッキーアート専門店クリマロコレクションが共同開発した「アマゾンいきものクッキー」が発売されました!
クリマロは生物多様性をクッキーで表現する試みをされていて、一見難しそうなテーマをとっつきやすい形にしていて素晴らしいと思います
今回のアマゾンコレクションでは人気のピラルクーやアロワナ、レッドテールキャットは勿論、コペラ・アーノルディ、ボルカドッドスティングレイやマタマタ、アイゾメヤドクガエル、アマゾンツリーボア、オニオオハシ、ルリコンゴウインコなどなどアマゾンを代表する全26種のクッキーがあるそうです
アクア・トトぎふやネット販売もあるようなので要チェックですね!
新着情報
今週は熱い水草の入荷が大量にありました!
ギニア便は怒涛の16種!沈まない感じの抽水植物が意外と多いかな?
ギニアンアンブリア
着状態がかなり悪かったようです。過去のギニア便アンブリアとの差異が気になるところ。これからの立ち直りに期待。未見
ギニアンエイクホルニア
着状態はまずまず。過去のギニア便エイクホルニア(22年のエイクホルニアsp.ギニア)と同じ…らしい?未見
ギニアンオテリア
着状態はかなり悪そう。立ち直ってくれるといいんですが…いわゆるアフリカンオテリア(Ottelia ulvifolia)とは異なる草姿で過去にギニアンオテリアとして来ている褐色でシャープな葉の物に似てるかな?でも虎斑の入り方が少し違うような気がします…楽しみですね
ギニアンガガブタ
着状態バッチリ。初入荷と思われるためこれからに期待。面白そうです
ギニアンクシリス
着状態はイマイチ…?水中化するか微妙ですが抽水で行けそう?花が付いている株が多いので実生を狙ってみるのも良いかも
ギニアンケヤリ
着状態はまずまずだそうです。過去のギニアンケヤリと差異があるのか気になります。未見
ギニアンスイレン
着状態はまずまずかな?根周りがしっかりしているので大丈夫そう。詳しい人が見ると3~4種類くらいあるという噂もあります。葉柄基部にムカゴが付くcf.ミクランサ(本物)が混じってるらしい。開花が楽しみですね
ギニアンスプライト
葉っぱがまばらかつ幾何学状で面白い見た目。過去のギニアンスプライトと同じなのか気になりますね
ギニアンハイグロフィラ オドラ ”タンドン”
ギニアンハイグロのロカリティ付き。どうも既存のギニアンハイグロとは違うようです。未見
ギニアンハリイ
ハリイといえばヘアグラスですが、この子は中が中空になっていてなんとなく球根のないクログワイといった印象です。水中化するかは微妙ですが抽水ならバッチリ育ちそうですね
ギニアンビーチスター
スターと付くからにはホシクサかと思ったら、実物はかなりカヤツリグサっぽい感じ。どうやらRemirea maritimaという植物らしいです。沈まなそうですが抽水で育てたら面白そうな草です
ギニアンファーン
革質の厚い葉を持つ大型シダ。単葉と複葉の株が混ざって入荷していましたが、単葉と複葉両方が入ってる株があったのでおそらく成育段階で形態が変化するようですね。
株により葉幅に多少差がありましたが同種だろうと思います。見るからに沈まなそうですがカッコイイシダだと思います
ギニアンフロスコパ
ギニアンボルビティス
22年のギニア便ボルビティスと比べると全体的に鋸歯の少ない物が多い印象です。好みによるとは思いますがよりワイルドな雰囲気があって良いと思います
ギニアンメサンセマム ラディカンス
巨大ホシクサ。見た目はクリナム的な感じで面白いですね
ギニアンムルダニア(クリスパ)
過去のギニアンクリスパとはどうやら違う種類らしいです。個人的に気になる水草。未見
ギニアンリムノフィトン
おそらく水中化しない抽水型のサジタリアという感じ
更にインドネシア便も!
オテリア メセンテリウム"マタノ"
2019年から約5年ぶりの入荷。水草マニアが待ちに待っていたスラウェシ島マタノ湖産のウェービーなオテリア!とてもカッコイイ水草ですが、アルカリ性の湖に産する稀有な水草であり、とにかく育生難易度が高いと言われています(今回入荷まで維持できていた趣味家はいないのでは?)
今回は各地の水草愛好家や有力ショップの手に渡っているので、誰かが育成法を見出すことを期待しています!
(ちなみに筑波実験植物園では維持されています…すごい)
ホシクサsp. ハーディスター "スラウェシ"
同じくスラウェシ島産のホシクサ…ということですが、ほぼギニアンビーチスターみたいなカヤツリグサ感溢れる草姿です。カーペットスターに近い種類らしいので水中で繁ったら綺麗そうです
バークレア モトレイ”Sekadau”
約2年ぶりの入荷の原種バークレア。丸に近いうちわ型の葉を付ける魅力的な水草です
こちらも水中で長期維持するのがなかなか難しいと言われていて、どうも腐植質がキーになるようなのですが一般的な水草水槽だとその要求量を満たすのが難しいようです
我が家ではクリプトコリネで用いるヨーロピアンスタイルにピートを足して維持していますが、こちらは特に難しいことはないので維持したい方は採用してみると良いかもしれません
今週は熱い入荷が続いて財布が大変なことになりました…嬉しいですね…_(:3」∠)_
コラム
今週はお休みですが、代わりに読み物を一本用意しましたのでよろしければお楽しみください
表紙
インドゼブラシュリンプ(Neocaridina sp.)はインド・ミャンマー産の小型エビである
00年台前半から流通している名前の通りの細い縞模様が美しい柄が目立ちますが、水槽内でもかなり見辛くなるため、自然下でも迷彩として機能しているようである
半年ほど飼育しているが、ビーシュリンプやミナミヌマエビと同様の大卵型のエビのようで抱卵したメスや稚エビをチラホラ見かける(抱卵個体を隔離すると脱卵して上手く行かないことが多い気がする)
飼育については特に難しいことはないが、あまり大きくならないエビなので同居魚による食害に注意が必要だろう
ヘテランテラsp.パラグアイ(Heteranthera sp. Itapua from ”Paraguay")
AzulAquariumの甲斐氏が2011年頃のパラグアイでのエキノドルス採集の際にエキノと一緒に持ってきたヘテランテラのバリエーションである
後に世界の前景草史(そんな言葉はない)を変えた、Newラージパールグラスと同時入荷の模様
Newラージパールグラス同様に、甲斐氏が卸した兵庫の水草専門店Rootsの仲里氏によって這うように伸びる性質が見出されたが、Newラージパールグラスがその後世界に羽ばたいていった一方でコチラは存在をほとんど忘れられてしまった
初入荷から約10年後に何故か突如大躍進を遂げ、2022年あたりから水草界隈で話題の水草となった。捲土重来の時来たる
育成は容易でソイルでも砂利でも止水でもCO2無添加でもしっかりと這う姿を見られる(勿論暗いとやや立つ傾向がある)
導入直後だけやや不安定で溶けることもあるが、落ち着いてしまえば成長は早い
難点は導入時に溶けやすい、ミズアオイ科らしく葉が傷つくと紫に変色する、環境が合うと爆発的に増えるのでトリミングが忙しい点など
勢いの強さはズボラな人には脅威だが、暗めの砂礫水槽で貧栄養気味にして小さく仕立てると扱い易い(つまり暗めの水槽でも緑の絨毯が作れるという夢のある一種である)
ボルネオの植物
Postscript
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Rotala sp.Green(グリーンロタラ) |
緊急告知
現在Greenジャーナルでは表紙の写真とその写真についてのひとくちコラムをご担当して頂ける方を募集しております!
わが家には水槽が3本しかないため、写せる生き物の数に限界があり、表紙用の写真のストックがそろそろ底を尽きかけておりまして、是非皆様のご助力を賜われればと考えております
写真の方向性は今までの表紙を参照して頂ければと思います。美しい写真は勿論、写っている生き物への愛を感じられるものであれば嬉しいです
コラムも1ツイート分程度で十分ですので、是非お気軽にご応募頂ければと思います
なおご担当は毎週ではなく、連載コラム同様にこちらで複数人にご担当週を分けさせて頂き、日程調整後にご指名させて頂く形(月1回程度担当予定、1度切りの掲載でも大丈夫です)になると思います
掲載の体裁上、お借りするお写真は縦長にカットさせて頂くことになると思いますのでその点はご了承頂ければと思います
ありがたいことに複数の方にお声がけを頂いておりますが、まだまだ絶賛募集中です!
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