Greenジャーナルvol.05 2024年10月1号

2024年10月4日金曜日

ADA Greenジャーナル 新着情報 水草 珍草屋Plants-Axis 熱帯魚 熱帯植物

t f B! P L

 

パンタナルモザイクロータスとロゼウステトラ

Greenジャーナルは水草、熱帯植物、熱帯魚など、僕が個人的に気になったモノや入荷情報などを記録&整理してみる備忘録的な連載です


この場を通じて、新たな出会いや学び、楽しみが広がっていく一助になれれば嬉しいです


金曜夜のお楽しみ(?)Greenジャーナル10月1号のお届けです


※主にショップや企業のHP情報やツイートを中心に構成していく予定です
個人のツイートで特に紹介したい!と思ったものはお声がけさせて頂くかもしれませんので可能であればご協力お願いしますm(__)m


今週末注目のイベント

植物展示即売会うじ草あわせ10月5、6日に宇治市植物園(京都)で開催

京都府宇治市植物園にて10月5(土)~6日(日)に植物展示会&即売会とワークショップなど植物に関する様々な催しが行われるイベント、うじ草あわせが開催されます

以前に京都エンデミカとして開催されていたイベントと同様のイベントですが、今回は展示会:闘草、ワークショップ:園芸寺子屋、即売会:市と分かれた総合イベントになっているそうです

即売会にはジメジメのお歴々が参加されているので、購入目的でも、学びを得る機会としても楽しいイベントになるんじゃないかなと思います

関西方面の皆様は是非参加されてみてはいかがでしょうか?





個人的に気になるのはかれっくす@水草(@Carex_minima)さんのワークショップ、「密閉水槽管理講座」でしょうか、クーラー管理が必要なジメジメ植物を枯らさずに管理する方法についての講演があるそうです!聞いてみたい!



フィッシュランドイシハラ(甲府)で熱帯植物即売会イシハラグリーンフェスタが10月5、6日開催

山梨県甲府市の総合ペットショップ、フィッシュランドイシハラで10月5日(土)~6日(日)に熱帯植物、熱帯ごの即売会、イシハラグリーンフェスタが開催されます

関東からはジメジメ植物に強いPlantsBase(@Plants_Base)さん、AQUA FORTUNE(@AQUAFORTUNE2007)さんや植物卸しのモレ吾郎(@moregoro)さんなどが参加されています

毎回結構熱い植物ラインナップが並んでいるので、甲信地方にお住まいの方は是非!…山梨にも体がほしい…



九州最大規模の植物&爬虫類即売会”On the Plants”(博多)10月5、6日開催

博多国際展示場にて、九州最大規模の植物&爬虫類の即売会On the Plantsが10月5日(土)~6日(日)に開催されます

植物方面でも爬虫類方面でも聞いたことのある出展者が揃っていて熱いなぁと感じるのですが、特に注目は九州山野草界の雄、南九州植物園(@Nan992091455)さんでしょうか?

南九州植物園さんといえば古典葉芸のカンアオイが特に有名ですが、他にも色々と面白い草をお持ちのお店なので覗いてみたいですねぇ…九州に身体があれば…!





ということで今週の気になる情報~

今週は多め!

9月28日(土)

第7回草プロテイン(初台)開催

植物研究&採集者のねめ(@nemesis_bone)さんが主催する植物即売会イベント「第7回草プロテイン」が開催され、参加してまいりました

差し入れ?で家で余ってる水草を持っていって草が減ったと喜んでいたのに、何故か持っていった量より倍の草を持って帰ってきてしまい、ホクホクでした(?)

貴重なシダ植物や

南米のオモダカ!(!?)


良いものを沢山買えました!

机狭しと並べられた珍しい植物、水草の洪水はまさに圧巻!眼福!

出展者もお客さんも濃いめの水草オタクばかりで熱を感じられて良かったですねぇ…

若い方が多いのも印象的でした…(知らぬ間におじさんになっている…!)

一般流通ではなかなかお目にかかれないような植物や水草が溢れていて、お好きな方には絶対オススメの楽しいイベントだと思いました!

次回があればまた参加したいです!


闘魚庵さんの新着魚リリース開始!希少なベタやリコリスグラミーを販売中

アナバスの採集販売で業界内注目度も高い闘魚庵さんのベタ、リコリスの通販が開始されました

闘魚庵さんの販売するお魚は採集モノはロカリティがしっかりしていたり、買い付けも現地の採集者や販売業者としっかりやりとりをしているため安心して購入できるこだわりの魚たちが揃っています

まだまだ素敵な魚が残っていますので、アナバスが好きな方は当然、そうでない方も一度は見てみて下さい。写真を見るだけでも勉強になります

今回リリースだとリコリスのクインデキムはやはり気になります…ワイルドのセラタネンシスもいいですねぇ…水槽が足りない…!



9月30日(月)

体験型植物イベント KABOLO (茅場町)10月4日(金)~6日(日)開催!ピクタ陶さんの講演会も…!

植物作家さんやテラリウム、観葉植物の出展者が集まるイベント、兜町ボタニカルラウンジ、略してKABOLOが10月4日(金)から開催されます

初日金曜日は販売がメインですが、土日は講演会なども行われるそうです。講演会にはあの「苔のむすまでチャレンジ」でおなじみの苔むす石が来場するそうですよ!

個人的な注目は日曜日に開催されるピクタ陶さんの講演「植物が肥料を利用する仕組みについて」有料講演会ですが聞きたすぎますね…



10月2日(木)

絶滅危惧のオニバス群生を確認 姫路のため池、国内最大規模か 昨年1株見つかり急激に今夏繁殖(神戸新聞)

昨年姫路市のため池で見つかった自生のオニバス(絶滅危惧2類)が今夏に大量に増殖し、約200株ほどが茂り国内最大級の群生地になったそうです

急に増えると急に減ったりしないかなと心配になったりしますが、希少な植物が増えるのは良いことですね!


江戸時代の絵師 伊藤若冲と円山応挙が合作か びょうぶ見つかる 

江戸時代を代表する絵師伊藤若冲と円山応挙が描いた二曲一双の金屏風が個人宅から発見されたそうです 
この二人は同時代を生きた名絵師なのですが、二人の間に交流があったのかについては以前から謎とされていました 
今回合作の屏風が見つかったことで二人の交流を推測させる証拠が出たわけで歴史的な大発見だと思います
それはそれとして、若冲といえば鶏、応挙はコイ。それぞれ活き活きとした筆致で描かれていますが、おそらくこのコイは在来のノゴイがモデルなんだろうなぁと絵を見ながらぼんやり思ったりしました(なんとなくノゴイっぽい顔してるように見えませんか?)


新着情報

Caridina sp. "Anoa"Sulawesi Tenggara 南東スラウェシ産

PP便でおなじみのsenninさんがスラウェシ島の南東部で見つけたエビが輸入されています。いまのところはAQUA FORTUNEさん専売なのかな?

お尻側に虎柄のバンドが入るエビで、石灰質の河川に産するエビのようなので硬度がやや高い環境に向いているのかなと思います

愛らしい見た目でエビ界の新しいアイドルになれるかもしれませんね


Nymphoides indica Morowali Sulawesi Tengga

こちらもPP便のスラウェシ産のガガブタです…スラウェシといえばトランペットニムフォイデスの再入荷がずっと待たれていますが、こちらもチャレンジしてみたいですね…




コラム

ベトナムの珍草を求めて~①~

記念すべき第一回、ねめこと大竹のコラム。

今回からはひとまず、2022年11月のベトナム採取をまとめていくこととする。

11月19日午後、初めてのベトナム、ハノイの空港に降り立つ。


ハノイでもヤニカスは変わらず、大好きなピースを税関に怒られない程度に持ち込み、空港前にて一服。異国の地でもJ Tのタバコは美味いのだ。

今回の目的は特になく、行き先はベトナム最高峰ファンシーパン近郊、中国に国境を接するエリア。

近年盛んに研究が行われ、植物に限らず数多くの新種が記載されているホットスポットである。



深夜から、夜行バスにてSa Paの街へ向かう。なんだかんだ寝心地は悪くなく、意外であった。

Sa Paに到着したのは早朝5時ごろだっただろうか、軽くインスタント麺で朝食をすませ、レンタルバイクで山道に突撃する。

9時ごろには山の中の小さな街に到着した。途中でタバコ休憩をとった公園の街路樹には、夥しい数のPyrrosiaの仲間と蘚苔類、地衣類が着生していた。

早速の盛り上がりを抑えつつ、さらに山中へ進んだところ、十数分して道路脇に良い感じの滝が見えてきた。何かある、そう思いバイクを路駐しガードレールを跨ぐ。


滑る岩場に注意しつつ滝に近づくと、水飛沫のかかる滝の裏側にHymenaspleniumの仲間が現れた。さらには水流の中にFissidensの一種もおり、近くにはOsmolindsaea、Vandenboschiaも確認できた。


Hymenasplenium(ホウビシダ属)の一種

Fissidens(ホウオウゴケ属)の一種


Osmolindsaea(ホングウシダ属)の一種



Vandenboschia(ハイホラゴケ属)の一種


早速手を……、と腕を薮に入れようとしたところで、ウネウネとした緑色の鱗に気が付く。タイワンアオハブの一種であった(フォロワーさんに教えていただきました)。

注意しつつ長い棒で掬い上げ、反対側に移動させた。


Trimeresurus(アジアハブ属)の一種 おそらく有毒


ここからの採取は順調で、前述の種に加え、思いがけないElatostemaにも出会えた。



Elatostem(ウワバミソウ属)の一種


こちらはE. salvinioidesに似るが、葉がより薄く鋸歯を持つなど形態が異なった。

さて、ここまでの植物は無事に採取。ここからは滝を登ってより上流の山の中に入っていく。


to be continued…



著者プロフィール

ねめ-大竹洸希-
珍草屋Plants-Axisの代表を務める。

サトイモ科テンナンショウ属を中心に、山野草や水草、熱帯植物、乾燥地帯のものや球根植物、木本など多岐にわたる植物を扱っている。
夜型人間でありかなりのこじらせ系厄介オタクである。




ということで今回から待望のゲスト様によるコラム開始です!!嬉しい!楽しい!面白い!


次号はまた違う執筆者の方がご登場予定ですのでお楽しみに!



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