Greenジャーナル vol.61 2025年12月3号

2025年12月19日金曜日

Greenジャーナル 渓流サトイモ 新着情報 草を求めて東奔西走コラム 熱帯植物

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写真ご提供:日淡青年さん

金曜夜のお楽しみ、Greenジャーナル vol.61 2025年12月3号のお届けです! Greenジャーナルは水草、熱帯植物、熱帯魚など僕が個人的に気になったモノやイベント、入荷情報などを整理して記録、告知する備忘録的なWeb連載です 日々情報が溢れて残らない時代に、本連載を通じて記録を残す事を試みています この場が水草や生き物との出会いや楽しみ、学びが広がる一助になれば幸いです ※主にショップ様や企業のHP情報やツイートを中心に構成していく予定です 個人のツイートでも特に”紹介したい!”と思ったものについてはお声がけさせて頂くかもしれませんので可能であればご協力お願いしますm(__)m また、弊blogでは常に表紙写真をご提供して頂ける方を募集しております! 是非皆様の素敵なお写真で紙面を彩らせて頂ければと思っております 掲載の体裁上、お借りするお写真は一部カットさせて頂くこともあるかと思いますのでその点のみご了承ください よろしくお願いします

今週はイベントはほとんどないのでセール情報など

今週末注目のイベント

東海オキボタ2025(東海市) 12月20日、21日開催

様々な花卉業者が集まる即売会イベント「東海オキボタ2025」が東海市立勤労センターにて12月20日(土)、21日(日)に開催されます!
台湾直輸入のビカクシダや、TheGAKIさんのジュエルオーキッドなど、ジメジメ的にも注目な出店者さんがいらっしゃいますので、お好きな方は是非!

上野グリーンクラブ(上野)常設店歳末セール開催中!

上野グリーンクラブ常設売店の植物が全品20%引きになるセールが12月18日~29日まで開催中です!
覗きに行ってみると素敵な出会いがあるかもしれませんね!

water plants lover(津田沼) 歳末セール 開催中

関東で唯一の水草専門店「water plants lover」さんが12月18日~29日まで歳末セールを開催しています
水草20~30%OFF、生体10%OFF、用品5%OFF(一部対象外あり)ということで、気になる水草を手に入れるチャンスですね!是非!


アクアテイクE (足立区綾瀬)年末年始セール 開催中

老舗の熱帯魚店アクアテイクEが毎年恒例の年末年始セールを12月13日(土)~1月12日(月)まで開催中です!流木、石などのレイアウト素材は30%OFF、生体全品20%OFF、水草、水上植物全品20%OFF(特価品など一部対象外あり)ということで、かなり熱いセールなのでこの機会に是非!レイアウト素材はかなり大量にあるので新しい水槽を立ち上げたい方には特にオススメです!


今週の気になる情報

ADAライトスクリーン300発売

ADAから30cmキューブ水槽用の光るバックパネル「ライトスクリーン300」が発売されました
30cmキューブ水槽は小型水槽の中でも人気のあるクラスなので以前から待望されていたサイズ展開かと思います
ちなみにキューブガーデン・スペリアの30キューブだとはみ出すそうです…

すみだ水族館「自然水景 めぐる、いのち展」開催 ~美しい5つの水槽から読み解く、生命の循環~開催中

すみだ水族館の「自然水景」エリアにて、「自然水景 めぐる、いのち展」を12月18日(木)~2月24日(火)まで開催するそうです
すみだ水族館の入り口にはネイチャーアクアリウムの水槽が5点展示されており、自然水景エリアとして親しまれています
今回は大判写真パネルを利用してネイチャーアクアリウムの原点である自然風景を紹介、水槽の周囲には制作過程の展示や、水槽内で育まれる生態系の仕組みを可視化する解説水槽を期間限定で展示と色々と面白そうな企画が目白押しです

山梨県、西湖でのクニマスの自然環境での産卵行動の撮影に成功

自生地である秋田県田沢湖では絶滅し、西湖に奇跡的に生存していた日本固有のマス「クニマス」の自然環境下での産卵行動の撮影に山梨県農政部水産技術センターの研究チームが成功したそうです
生態には謎が多く人工繁殖も難航しているお魚ですので、今後の研究の発展が楽しみです

神代植物園植物多様性センターコラム 12月号「東京が誇る大自然、奥多摩。その生態系」

神代植物公園植物多様性センターの連載コラムの12月号が更新されました
今回は奥多摩における植物の生態系について。地質による植生の違い、人工林での植生についてなど、短くまとまっていますが興味深い内容になっていますのでオススメです

徳之島世界遺産センターHP開設

徳之島世界遺産センターのHPが開設され公開されています。個人的な見どころとしてはWEB図鑑が充実していて、徳之島の自然環境を6個に区切り、それぞれに生息する生物や植物を紹介しています 眺めているだけでもかなり楽しめる見ごたえのある内容ですので、一読オススメです!

新着情報

 

インドネシア便渓流サトイモ色々

今週は足立区の老舗熱帯魚店アクアテイクEさんに問屋便のインドネシア産サトイモが色々入荷しています
Rhynchopyle sp. Pursegloveia sp. Apoballis sp. Toga rostrata Cry.bankaensis Jambi産などなど…現地便の魅力的な渓流サトイモが揃っていてヨダレが出てしまいますね…
実物見てきましたが着状態もバッチリなのでかなりオススメできる気がします…!(しかもいまならモノによってはセール価格適応!最高!)
変態里芋倶楽部の皆さんいかがですか??

コラム

草を求めて東奔西走コラム

サトイモからの誘い

東南アジアを感じる植物は数多ありますが、その筆頭は“デカい“サトイモなんじゃなかろうか。

ジャングルのサトイモとしてはラシアが有名ですが、カリマンタンの水辺にもパッチがありました。
これ帰国後に気づいたのですが、L. spinosaじゃなくて西カリマンタンの固有種のL. concinnaだったようで、ちゃんと写真を撮っていた自分を褒めてあげたい。と、、、思いつつも、そういうあの時何故、気づかなかったのだろう的な植物はずっと記憶に残るもので、収まる事のない植欲としてずっと頭の中にあり続けるのであろうと思うとやり切れません。いつか入手したい。

Lasia concinna 葉がとにかくかっこいいですよね~。


という訳で最近はケースに収まらない抽水サトイモ科植物集めにハマっていたりします。
まだまだ見かける機会は少ないですが、近年はぼちぼち入手できるようになってきました。ラシア、キルトスペルマ、ティフォノドルム、ラシモルファ、ウロスパサあたりは探せば何とか見つかりそうです。行く行くはテラリウムに使ってみたいものですね。頑張ればいずれも食べられるので、非常食としても使えるかも?

今回はそんな魅惑的な抽水サトイモをご紹介させていただきます。


〇北米
北米のサトイモとしては、言わずと知れたペルタンドラ・ウィルギニカ(アローアルム)とオロンチウム・アクアティクムでしょうか。日本の夏は厳しいかもしれないと最近思いつつある。最近もカミハタから入ってきましたね。ペルタンドラはえらい立派な株が入荷しましたので買いかもしれません。

Peltandra virginica


Orontium aquaticum

〇南米
南米の抽水サトイモは極めて入手困難でしたが、近年Tanakayさんからワイルドのウロスパサが入手出来るようになりました。あとはたまに蘭展で海外業者由来のU. sagittifoliaが手に入ることがあります。モントリカルディアが欲しい。

Urospatha sp. Tanakayさん便のものうーんロマン。


〇東南アジア
ラシア、キルトスペルマあたりは入手できます。ラシアについては、日本で入手できるのはL.spinosaに限られます。アジア全体に広域分布しており、食用ですが、青酸が含まれており生では食えません。今年のイベントでは海外業者が斑入りを持ってきていました。需要どこにあるねんと思いつつも買いましたが(笑)。水中化するとAnubias giganteaっぽいです。キルトスペルマは数種類入手できますね。ジョンストニーが最も有名かもしれません。葉色に個性があり面白いですよ。

L. spinosa

L.spinosa (斑入り)

Cyrtosperma johnstonii


ADAイベントで入手したもの。柄にインパクトがありますな。ADAの審査員ラジさんのファーム由来。

C.hambalii 葉がかっこE!






〇アフリカ
ラシモルファとティフォノドルムがたまーにヤフオク等で入手できます。
ティフォノドルムはマダガスカル原産で5m級らしいですが、制御してみせる。ミズヤシとセットで是非。ラシモルファは以前はキルトスペルマの一種とされていますが、現在は独立しており一属一種です。

Typhonodorum lindleyanum 


さてこの先どうなるでしょう、、、

Lasimorpha senegalensis


著者プロフィール


White moon

行動派水草ハイマニア

面白い水草を求め日本のみならず世界を東奔西走。その収集力と育成技術、情報量の多さは計り知れない。

”草を求めてあっちにフラフラこっちにフラフラ。そろそろアジアをぶらつきたい。得意技は瞬間移動。”



表紙

シモツケコウホネ(Nuphar submersa)

シモツケコウホネは栃木県内の数カ所のみに自生する日本固有の水草であり、絶滅危惧1A類に指定されている植物である
抽水葉を出さない完全沈水性であり、透明感の強い葉を流水に揺蕩うように茂らせる非常に美しい水草であり、花も可愛らしい
採集や譲渡などは禁止されているため保護されているのだが、近年外来植物の混生やアメリカザリガニの侵入などにより生息環境の悪化が懸念されており、他にも原因不明の開花数の減少など様々問題がある
保全に向けて早い対応が望まれる水草のひとつである

Good Tools feat.ADA特集

今週も記事用に準備している素材が整っていないのでお休み…
…スイマセン

PostScript

こころざしをはたして

上流側
下流側


画像は橋を隔てて撮った地元の用水路の上流側と下流側である

以前から下流側は暗渠化が進んでいてまさか全部埋めるつもりではあるまいな?と思っていたが、どうやら全部埋めるつもりらしい
僕が子供の頃はこの地域の農家さんに熱心なホタルの愛好家がいて、この用水路の周辺で湧水を使って飼育したホタルを見せてくれたものである(是非は置いておくとして)
もはやそういった田んぼもなくなりつつあり、自然に触れあうこともできない我がふるさとになりつつある

この用水路の上流側はかなり草が茂っていて春夏はコイの産卵やナマズの遡上が観察でき、コブナやタナゴを釣る事もできる場所である
そういった営みもすべてコンクリートの下に埋められてしまうだろう
開発を是とする人でも下流側の画像を見て心が傷まない人は居ないのではないだろうか?

ちなみにこの地域は"新川"という名であり、勿論その名は江戸時代に開墾されたこの用水路にちなむ

豊かさとは何か、地域の人に橋の上で立ち止まって考えてみてほしいと思う

(green)

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