今回は好評?を頂いている”お昼下がりの素敵な水草投稿”から5回目までの草を再掲しつつ、語ったりソースを付けたりしてみようと思います
しがない水草オタクの水槽の儚い水草達を楽しんでいただければ幸いです
1:Pogostemon stellatus "Berry Creek"
砂礫+ソイルでの水中表現 |
砂礫のみの水中表現 |
流通名:ポゴステモン ステラータス ”ベリークリーク”
2023年末に突然シンガポール経由でカミハタから入荷したオーストラリアのオランダプラントの仲間(WPLの高城氏がカミハタに入荷依頼していたらしい)
この便ではバリスネリアルブラが大きな注目を集めていたが、個人的にはこちらの水草が熱かった
アクアグリーンというオーストラリアの水草ファーム由来と思われる
オーストラリアのポゴステモンといえば、昔”キンバリー産”という小型のオランダプラントがあり個人的に探していたのだが、23年秋頃から欲しい欲しいと一人で騒いでいた(日本中の水草に強いショップに問い合わせしていた)その数カ月後にオーストラリアからポゴステが入ってきてビックリ
数ヶ月育ててみた所感では、気難しい草が多いポゴステの中では結構簡単な部類かなと感じる
ソイル環境よりは砂礫環境で育てた方がより繊細な草姿に育つが、育成環境での違いも楽しい
ポゴステといえば上見や下から見上げた時の花火の様な美しさが楽しめるものだが、本種もやはり上見が美しいのでオープンアクアリウムで活きる草かもしれない
2:Cryptocoryne nurii var.raubensis
5月の姿 |
6月の姿 |
23年11月の購入時(水中葉) |
流通名:クリプトコリネ ヌーリーvar. ラウベンシス
古のアクアリストならその暗い趣深い葉に憧れや溶かした思い出があるクリプト、それがnurii (var.nurii)
当時はオリエンタルなど東南アジアのファームからほぼ野採りのような株が輸入され、まあ溶けた溶けた…
入荷状態が悪かった事もあるが、昔は育成難易度の高い種として知られていた水草である
ソイルやヨーロピアンスタイルが導入されたおかげで現在では圧倒的に簡単に育てられるようになった
アジア全体に分布するクリプトコリネの中でもnuriiはマレー半島からインドネシア島嶼部まで広域に分布していて、地域による差異がかなり大きくコレクションする楽しみがある
ラウベンシスは葉にはっきりした虎斑の入るnuriiのバリエーションで、エビ界隈で人気のピンクエッジやAZ便のRozenmaidenもラウベンシスの一種である
現在はトロピカから組織培養株が来ているので入手しやすいのも良い
泥炭質の土壌に生息する事が多いnuriiとヨーロピアンスタイルの相性は抜群で、twitterで最初に紹介した時からほぼ1月経った現在は倍のサイズに成長していてランナーで子株まで吹いている
他にもnuriiのバリエーションを3種程ヨーロピアンスタイルで育成しているが、どれも調子が良いのでやはりnuriiに合っている育成法なのだと思う
3:Persicaria sp. Red from ”SaoPaulo”
このキャッチーな色味は唯一無二 |
流通名:ペルシカリアsp.サンパウロレッド (旧名ポリゴナムsp.サンパウロレッド)
4:Heteranthera sp. Itapua from ”Paraguay"
23年12月2日 |
23年10月13日 |
23年10月25日 |
ソイル→砂礫だとグズつくが、砂礫→ソイルだとすぐに慣れるようで、一気に横に這っている
砂礫環境 |
ソイル環境ではまさに爆発といった殖え方をするが、砂礫環境で栄養を絞ると葉長3cm程度と締まった姿になる。かなり生育も緩やかになるためじっくりと底床を覆っていく姿が見られる
5:Rotala macrandra ”Shimoga”
上見が美しい草だと思う |
流通名:ロタラ マクランドラ ”シモガ”
神畑インド便2015年?で入って来たロタラマクランドラのバリエーション。シモガはインド南部カルナータカ州の都市名。現地の綴りではShivamogga
かなり薄く繊細な葉は表は淡い黄色、裏はピンク色(構造色?)に色付く。赤い茎とのコントラストが印象的
形自体はマクランドラナローに似ているのだが、本当にmacrandraか?と言われるとどうだろか?となる程度には異質
育成は比較的容易とされているが、強光が好きで暗いとぐずる印象があるため、水草水槽環境に向いていると言える
少しこなれた水槽の方が調子が良いように思うので、古の栽培難種マクランドラの面影があるといえばあるかもしれない
後景に植えてオーバーハングさせて葉の表裏を楽しんだり上から見たりすると他の草とは違う本種の魅力を味わえる
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