Greenジャーナル vol.84 2026年10月1号

2026年10月9日金曜日

Greenジャーナル ワイルドベタ 水草 闘魚庵 熱帯魚 熱帯植物 迷宮探訪

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金曜夜のお楽しみ、Greenジャーナル vol.84 2026年10月1号のお届けです! 弊blogは情報の残らないこの時代に、何らかの情報を残していくことは可能であろうか?という事を主題に、幼い頃からお世話になった観賞魚の世界への恩返しをできれば…と細々と発信するWeb連載です読者様と水草や生き物との出会いや楽しみ、学びが広がる一助になれば幸いです


今週末注目のイベント

国立国会図書館(千代田区)令和8年度企画展「冒険する園芸 庭先から世界へ」開催中

千代田区永田町の国立国会図書館東京本館にて、企画展示「冒険する園芸 庭先から世界へ」が10月2日(金)~10月31日(土)まで開催中です
本展では江戸時代に出版された浮世絵、18世紀イギリスで刊行された植物学雑誌など植物に関わる国立国会図書館が所蔵する200点以上の資料が展示されるそうです
江戸の園芸(大名から庶民まで)、西洋の園芸(プラントハンティングの時代)、明治から現代へ(園芸界の挑戦と受け継がれる園芸熱)とテーマを分けて様々な展示や講演会が開催されるそうです
こういう貴重な資料に触れられる機会は滅多にありませんから是非、見学に行ってみてはいかがでしょうか?

ADA FESTIVAL2026(新潟市)10月10日、11日開催

ADA本社での即売会やワークショップ、ギャラリー見学などが楽しめるADAのお祭りADA FESTIVAL2026が10月10日(土)、11日(日)に開催されます NAギャラリーでは新作アイテムの展示が行われたり、ワークショップではチタン製オリジナルアイテム作りができたりと面白いイベントが沢山あるようです。 また10月10日にはIAPLCの結果発表がYouTubeで行われる予定です。色々と楽しみですね!

第13回 花郷園 秋の芸術植物祭り(府中市)10月10日、11日に開催

府中市の老舗ナーセリー花郷園さんにて、植物即売会イベント「秋の芸術植物祭り」が10月10日(土)、11日(日)に開催されます
国内ナーセリーによる洋ランや熱帯植物、塊根多肉などの植物販売、雑貨ハンドクラフト販売、ワークショップ、オークション、キッチンカーなど様々な催し物があるようです
ジメジメ的にはPP便でおなじみ純胡椒仙人スパイスさんが参加されますので、希少な植物が販売されると思います(競争率が他のイベントより低い…かも?)
秋晴れに楽しめるイベントだと思いますので、ご家族で遊びに行くのも良さそうですね

Plants Base(相模大野)Heat Wave便Bucephalandra販売会10月10日(土)開催

相模大野のジメジメ植物専門店PlantsBaseさんにて、HeatWaveさんの採集によるBucephalandraの販売会が10月10日(土)に開催されます
当日の販売レギュレーションが公開されていますので、参加の方は各自確認してから遊びに行きましょう!(基本的には抽選締め切りの11時50分までにお店に並んでいればOKだと思います)
 関東でHeatWaveさんの植物を見て選べる希少な機会ですので、お好きな方は是非!

Aqua Revue(安城市) 蚤の市 10月11日開催

愛知県安城市のレイアウトに強い熱帯魚店AquaRevueさんにて、年1回の蚤の市が10月11日(日)12時から開催されます
蚤の市ではADA製品のUSEDやDEAD STOCK品が大放出されお値打ち価格でレアなアイテムに出会えることでマニアの間でも有名です
また、Royさんの持ち込みによるレアなBucephalandraの販売会も11時から開催されるそうですので、こちらのマニアの方にもたまらないイベントになりそうですね!
※当日は店舗駐車場が使用できないそうなので、近くの有料パーキングをご利用ください

A.t(新潟市)「Aquarium Landed 3rd~熱帯雨林植物即売会~」 10月11日開催

新潟の熱帯魚店A.tさん主催のイベント「Aquarium Landed 3rd~熱帯雨林植物即売会~」が新潟市のあんびえんとワークスにて10月11日(日)に開催されます
ジュエルオーキッドの愛好家Kazzさん、ホマロメナの育種に取り込まれているRingo_aquaさん、メダカや水草の生産を手掛けるN-Farmさんなどが集まるイベントとなっております
ここでしか見られない植物が色々と見られるイベントになるかと思われますので、お近くの方は是非!

今週の気になる情報

MPJ社「月刊アクアライフ」11月号発売

熱帯魚専門誌アクアライフ11月号が10月9日に発売されます
今月の特集は「仕事にするほどアクア好き~プロたちのお宅訪問~」ということで、ショップスタッフや器具メーカー社員、研究者、クリエイターなど、様々な立場でアクアリウムに関わる15人のお宅を取材したと特集になっているそうです
絶対面白いやつ!

GEX aquarista 新商品紹介

GEX aquaristaブランドの2026年秋の新商品が紹介されています
aquaristaシリーズの20cm、25cmキューブ、25cmハイキューブが新ラインナップ、またDCモーターの外掛けフィルターのaquaristaモデル(本体、パイプがブラックスモーク色になっている)がラインナップされています
aquaristaシリーズはトップシリコン加工が一度使うとたまらない仕様で、またDCの外掛けフィルターは静音性が高くパワフルで使いやすいアイテムです
aquaristaは通販がない専門店専門販売ブランドですので、気になる方はお近くのショップへ

アクア・トトぎふ【おもしろ飼育コラム】テトラ類の繁殖に挑戦

アクア・トトぎふの飼育員コラムでネオンテトラなどのカラシンの繁殖に挑戦した記事が掲載されています
バラマキ産卵をするカラシンの繁殖方法は昔から色々と知られていますが、水族館のバックヤードでも同様の事が行われているんだなぁ…と感慨深く感じます
プロがやっていることを趣味の世界でもできると考えると、この趣味の楽しみ方の奥深さみたいなのも見える気がしますね

Chris Lukhaup氏によるYoutube動画「Exploring the Crystal-Clear Waters of Rio Cristalino」


小型エビや無脊椎動物の専門家Chris Lukaup氏によるブラジル クリスタリーノ川の映像がアップロードされています
ブラジルでも屈指の透明度を誇るクリスタリーノ川で見られる魚や水草など非常に美しく興味深い映像が見られます。アマゾンオテリアの自生の様子が見られるのも熱いです

新着情報


ベタsp“シオセイラ”

ベタショップフォーチュンさんがカプアス河の上流部で新たに発見された新たなワイルドベタを紹介されています
ユニマクラータやシンプレックスの青を水玉模様にして乗せたようなベタでとてもキャッチーな見た目で綺麗だと思います
このベタがこの価格で?!お買い得過ぎると思ってしまいますが、どうなんでしょうね?
チャレンジできるうちにチャレンジしてみたくなりますね!

コラム

迷宮探訪

ボルネオ編2026③ 南カリマンタンの小魚たち

 お世話になります。

今回もボルネオ遠征の様子をお届けいたします。

B.patoti、B.cf.patoti "Luna"、B.cf.balungaと東カリマンタンらしい魚を満喫した我々は南カリマンタンへと移動しました。
また数日単位の移動で魚が見られない退屈な時間になるわけですが、そのあたりは省略。

さて、南カリマンタンへ到着してまず最初に行ったのはここまで採集した魚の換水です。
採集した魚と一緒に移動をしているので、旅が後半になるほどメンテナンスが大変になります。

立ち寄った村で換水用に水を汲ませて貰います。



なにやらコイ科の魚がちょろちょろしていたので友人達に水汲みを任せて少しだけ網を振ってみることに。
なにやら臀鰭基底部のブラックラインが面白いコイが採れました。
色々聞いたり調べたりしましたが、特段それらしい情報がなかったのでもしかしたら結構珍しい種類かもしれません。(完全に専門外なので普通種の可能性もあります。笑)



換水を終えて南カリマンタンでの拠点となる町に移動。
B.ideiiのポイントを案内してくれるという漁師さんと合流します。
しばしお魚トークになるのですが、そのなかで「この近くでもボララスが見れるよ」との話が。現在私はボララス熱が高いので「よし!採りに行こう!」ということで日暮れまでの少しの間採集をすることに。

ボララスがいるというゴムのプランテーション内を流れるクリーク。



このような場所を見ると"プランテーション開発=魚の絶滅"と一概には言えないということを実感します。
もちろん植生などは変化するので環境によいとは言えないでしょうが…。


網を入れてみると早速ボララスが採れました!
恐らくB.brigittaeであろうと思われます。






他にもラスボラ・アイントベニー(R.einthovenii)やベタ・エディサエ(B.edithae)、クローキンググラミー(T.vittata)なども採集できました。








といったようにこの日はコイ科がたくさん見られて楽しい1日でした。


プランテーションの開発などにより生息地がダメージを受けるのも確かですが、同時に山の中に道を敷設してくれるのでありがたい側面もあります。(通っていいかどうかは別として)

最近は開発に伴って未開の地にアクセスできるようになってきているので、ここ最近の新発見は開発の恩恵による部分もあると思います。

ここからしばらくは新発見が続くでしょうがその後は見られなくなるものも増えていくと思うので、手に入るうちに手に入れて殖やしておきたいなと思います(更に生息地の保護までできれば言う事なしですが…)

開発がなされていてそれをとめることができない以上、できるだけそこにいる生き物を持ち出して飼育者さんのもとに届けて次の世代を繋ぐことが自分にできる貢献なのかなぁーと、思ってはいます


次回はB.ideiiの生息地についてお届けいたします。       


著者プロフィール

けんご

原種アナバス専門店「闘魚庵」
主催のアナバニスト

アナバス以外にもメダカや水草などの採集も行っており、業界注目度が高い熱帯魚ハンターである


”原種アナバスと呼ばれるグループの魚に魅せられ、闘魚庵という原種アナバスの専門店を営んでいます。

「アナバス全種の繁殖維持」を目標に掲げ、東南アジアをフラフラしながら観察、収集や繁殖などにも力を入れています。”




表紙

南米の息吹き

日本水草紀行

今週はお休みです

自宅田園ビオトープを作ろう2026

今週はお休みです


PostScript

惜別:aQualite



皆様はaQualite(アクアライト)というお店をご存知だろうか?先日惜しまれつつ店を閉じた練馬区中村橋の熱帯魚店である


aQualiteは昔池袋東武の屋上にあった熱帯魚売り場AQUA HOUSE(An aquariumの支店)で働いていた方が独立して作った店舗である

この店には、更にその昔に高島平にあったTANK WORKSという店舗が維持していた南米水草が引き継がれて揃えられており、その巨大な正方形の水槽はマリンアクアリウムの要領で薬品によって水質が自動管理される高度なシステムで維持された水槽が名物である

90年代の終わりに興った南米水草ブームを牽引したショップAn aquariumには現在では殆ど南米水草が残っておらず、現在そのブームの熱を感じられる唯一の店舗がこのaQualiteであった










有終の美


往時の水槽(2024年撮影)

そのaQualiteが9月いっぱいで店舗を閉める(共同経営の方が店舗自体は引き継がれるそう)と聞き、事実上の最終営業日に慌ててお店に伺い店主のスミヤさんに色々とお話を伺ってきた


綺羅星のごとく南米水草が茂っていた巨大水槽はかなり空きが目立ち、店舗内には空の水槽が多く並んでいた




店主のスミヤさんはAnの志藤さんの弟子筋に当たるため、その店舗に当時の水草が残っている(直接はTANK WORKSさんに由来するものではあるが)というのは南米水草マニアにとっては感慨深いものがあり、見に行くのが楽しなショップであり、南米水草最後の聖域であった…と思う



南米水草ブームからかれこれ20年以上の時間が経過し、現在日本において当時の水草を維持している店は限りなく少ない。関東に住む南米水草のマニアは、”関西の店舗にはまだ残ってるんでしょ?”と思いがちであるが、関西に住むマニアに言わせれば”関西はもう絶滅したから関東にしかないよ?”と思うものだそうで、もはや風前の灯と言ってもいいのかもしれない

そんな希少な南米水草を専門に扱うaQualiteさんが閉店したことは、関東地方から南米水草を扱うショップがほぼ絶滅したということを意味する。寂しい話だが、時代が変わったと割り切るしかないのかもしれない


スミヤさんからお聞きした閉店への流れやこれからのお話はプライベートな内容が多いので多くは触れないが、店の什器や一部の水草は新たな行き先があるようで、都内近郊のショップに今後引き継がれるそう


どこかで見かけたら、あっ!と思ってください


またスミヤさんご自身もご自宅で水草を維持しつつ、何かの機会に出していけたらというお話をされていたので今後にも期待したい

そして、最終日に伺った僕も畏れ多くも色々と水草を託して頂いたので、できるだけ維持して南米水草の魅力を発信する努力をしなければいけないと気持ちを新たにしているところである





誰かが抱いた熱は必ずどこかで別の誰かの心に火を灯すはずである。そう信じて我々は暗い道で松明を掲げ魂のリレーを続けなくてはいけない



夢の続きを見せて頂き本当にありがとうございました
新たな道でのご活躍を祈念しております


(green)


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